20年はスマイルカナ、チェーンオブラブ、ポレンティアと、ダンジグの血を引く馬が1〜3着を独占。19年の勝ち馬フィリアプーラと18年の勝ち馬プリモシーンもダンジグの血を引く。機動力とパワーを要求される中山芝マイル重賞らしい傾向といえるだろう。
ちなみに取り上げた5頭でダンジグの血を引くのは、スクリーンヒーロー産駒のクールキャットだけ。またスカーレットカラー、アエロリット、ダイワドレッサーと、ネオユニヴァースの血を引く馬の大駆けにも注意したい。(解説:望田潤)
アトミックフレア ペガサスS(米G3・ダ8.5F)2着エンクリプションの半妹で、フォースターデイヴH(米G1・芝8F)勝ちヴードゥーソングのイトコ。母ミスティックソウルはミエスクS(米G3・芝8F)2着。母父バーリはセントジェームズパレスS(英G1・芝8F)などに勝った一流マイラーでフィフスペトルやオセアグレイトの母父。ドゥラメンテにナスキロ血脈を重ねた配合で、脚長のストライドでジワリと斬れて外マイルで新馬勝ち。ベストは大箱1800あたりか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
クールキャット トリオンフの半妹で、母メジロトンキニーズはダイヤモンドS2着。さかのぼるとメジロマックイーン、メジロデュレン、メジロトーマス、メジロマーシャスなどが出るメジロの有力牝系の一つ。そこにスクリーンヒーローだから血統は中距離だし、母父ダンスインザダークの影響を感じる胴長の体型だから、芝1400で新馬勝ちしたが、距離適性は兄と近いところで1800〜2000だろう。マイル戦でも前走アルテミスSぐらいは走れるだろうが…。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
シャドウファックス タイガーカフェやフサイチジャンクの姪で、母アルマフローラはJRA2勝(ともに芝2000m)。母母セトフローリアンはAJCオークス(豪G1・芝2400m)2着。父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系のスピード型でレッドファルクスやパドトロワの父。