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【スプリングS予想】オープン組が中心でも侮れない条件戦組

  • 2021年03月19日(金) 18時00分

能力の高さは明白、ただどこまで発揮できるか…


 今年のスプリングSは前走オープン組が3頭のみ。もちろんその馬たちも有力だが、前走条件戦組にも良さそうな馬がいるので馬券的な簡単なレースではない。

 ランドオブリバティは逸走後の前走を無事に終えただけでもまずはよかった。前走は慎重に進めた感じの競馬だったし、今回は内枠なので外に壁を作りつつ中割りやイン伸びの競馬でもよいと思う。能力があることは分かっている馬なので、それをどこまで発揮できるかだ。

 ヴィクティファルスは差しに構えて確実に良い脚を使えるのが強み。前走はレースの上がりが33秒8、33秒台を出した馬が12頭中8頭という競馬だったので、初手が7番手から届ききらなかったのは仕方ないところ。ニュートラルな展開なら上位争いには入ってくるだろう。

 ヴェイルネビュラは今回唯一の前走オープン勝ち馬。百日草特別で負けたときは超のつくスローに殺された形。こちらも展開次第だが上位争いは望める。距離もデビュー戦を考えれば1800mは大丈夫だろう。

 前走条件戦組ではボーデンが上位人気に推されそう。デビュー前から評判は高かったし、前走派手にちぎってきたので期待は高まる。例年だと前走未勝利組は苦戦するのだが、前走内容が良いだけに切るのにも勇気が要るし、馬券的には扱いの難しい存在だ。

 ロードトゥフェイムは連勝で勢いをつけてきた。前走の勝利は馬場状態もプラスになったと思うのでそのアドバンテージがなくなってどうかだが、今年は前走オープン組が少ないだけに軽視はできない。

 レインフロムヘヴンはブリンカーを着けたり外したりしている馬。そのぶん難しさがあるのだろうが、すべてが良い方に出たときには勝ち切るようなところまでいってもおかしくはない。同馬にフリージア賞で負けてきたイルーシヴパンサーもヒモには入れてみたい。1勝クラスの惜敗組はけっこうこのレースで馬券に絡んでいる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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