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【ユニコーンS予想】成績に疵の無い馬がおらず難しい今年の予想

  • 2021年06月18日(金) 18時00分

その中で安定味が魅力の軸に最適な馬とは…


 ユニコーンステークスは過去10年の勝ち馬に対して勝ち馬を出している前走レースが9つ。唯一複数の勝ち馬を出しているのが兵庫チャンピオンシップなのだが、今年は該当馬がいない。さらに今年は成績に疵の無い馬がおらず、さらに予想が難しい。

 ルーチェドーロは端午Sを完勝してきたが、良いときとそうでないときの差が大きくてなんとも扱いづらい。全日本2歳優駿3着馬でマイルもこなしている形だが芝スタートのワンターンはまた事情が違うはず。人気になる局面で買うのは馬券的なスジが良くないように個人的には思うが、展開がはまれば勝ち負けまでありうる、厄介な存在だ。

 ラペルーズは青竜Sで人気を裏切ったが、出負けしたうえに外から寄られたのが痛かったし、そのうえで前有利のレースだった。ヒヤシンスSを勝っている以上コースがダメということはないし、見直す手はある。

 ゲンパチフォルツァはその青竜Sで優勝。自分で競馬を作れる強みと、ここまで掲示板を外していない安定味が魅力。勝ち切れるのかどうかは分からないが、3連複や3連単マルチの軸には向きそうだ。

 ピンクカメハメハはサウジダービー勝ち馬だが、UAEダービーは大敗。相手関係もあるが、距離もマイルくらいのほうがよさそう。芝で新馬を勝った馬だし、その適性を生かして前半戦をスムースに進めたい。

 カレンロマチェンコは距離延長・初距離が正直不安。それでもここまで3勝が逃げ切りなのだから、思い切って行くのが正解だろう。ただプロバーティオとは明らかに脚質がバッティングする。どちらが腹をくくれるか。

 スマッシャーも初距離。こちらもそこが不安ではあるが、カレンロマチェンコとは脚質が逆で、どちらかに展開が向く可能性はある。ラペルーズやルーチェドーロから入る場合は、脚質的にセットになりそうなのはこの馬あたりか。

 クリーンスレイトはダートに替わって馬も一変した。連勝で勢いがついている点は評価したいが、前走は展開がハマった感があるし、前走1勝クラス組は過去10年[1-0-4-51]。ここ3年連続で3着馬を出しているので、この馬も買うなら3連単の3着候補か。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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