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初戦4着も「チャンスある」ニホンピロクレール&小牧騎手が楽しみにしている2歳馬は?

  • 2021年09月21日(火) 18時01分
先週は、調教で手応えをつかんでいたというニホンピロクレールがデビュー。初戦は4着に終わりましたが、「どんな競馬もできそう。次はもっとやれる」と小牧騎手。また1頭、楽しみな馬が現れました。大府特別では、タガノウィリアムで小気味いい逃げを打ち、僅差の2着。「勝ったと思った…」というこのレースも、じっくりと振り返ります!(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

初戦4着ニホンピロクレール、素直で乗り味もよし!


──月曜日の中京4R(ダ1400m)でニホンピロクレールがデビュー。最後はしぶとい脚を見せましたね(9番人気4着)。

小牧 そうやね。調教も動いていたし、乗り味もよくて、いい感じの馬なんですわ。だから、初戦からいい走りをしてくれるんじゃないかと思ってた。初戦はちょっと太かったから、一度叩いたことで、もっとよくなると思うよ。素直な馬でね、砂を被っても嫌がらないし。

──なるほど。追い切りの段階から手応えを感じていたんですね。

小牧 どんな競馬でもできそうやし、ダートの1400mあたりでチャンスが巡ってくるんちゃうかな。

──また1頭楽しみな馬が出てきましたね。

小牧 うん。チャンスあるよ。

──土曜日のタガノウィリアムは際どい2着(中京10R・大府特別・ダ1800m)。道中のペースを考えると、強い競馬でしたね。

小牧 あれは惜しかった…。斤量差やね。なんせ相手は52キロやから(タガノウィリアムは56キロ)。今回は久しぶりにスタートもむちゃくちゃ決まって。スッとハナを取れたし、楽やったんだけどね。

──4コーナーの手応えを見て、これは勝ったなと思ったんですが。

小牧 僕も思った。やっぱり勝つのは難しいね。でもまぁ、馬はよう頑張ってるよ。ホントに頑張ってくれてる。いつもイレ込む馬が、この前はすごく落ち着いていて、おとなしいくらいやった。だから逆に「今日は走らんのちゃうか…」と心配したくらいやわ。

──やはりこの前のような脚抜きのいい馬場が合いますか?

小牧 そう、軽い馬場ね。1勝クラスを勝ったときもああいう馬場やったし、いい時計で走れるから。追い切りはちっとも動かんのにね(苦笑)。今回の追い切りはちょっと時計を出すつもりで乗ったんやけど、馬が横にくると止まるんですわ。だいたいの馬は、馬が並んでくると伸びるんやけどね。この馬の場合、耳を絞って止まるねん。

──レースでも同じですか?

小牧 そうやね。

──理想をいえば、もう少しセーフティリードを保ったまま直線に向きたい。

小牧 うん。でも、そんなにうまいこといかんから。それに、並ばれてからも十分頑張ってくれたし。このあとは放牧に出るかもなので、帰ってきたらまた一緒に頑張りたいね。

──では、ユーザーからの質問です。「秋競馬が始まり、これから期待の2歳馬が続々デビューしてくると思いますが、小牧騎手が楽しみにしている2歳馬がいれば教えてください」。

小牧 やっぱりサワーホマレーに頑張ってもらわなね。今週か来週に使う予定で、あの馬はチャンスやから、ちょっと気合いが入ってるところやねん。デビュー前の馬には、あんまり乗ってへんなぁ。でも、まだまだ新馬はこれからやから、いついい馬に出会ってもいいように、僕自身、しっかり準備しておきたいです。

──続いては、「いろいろあった笠松競馬が再開されました。個人的にはとてもうれしいです。でも、所属騎手は9人しかいません。そのなかのひとり、向山牧騎手(1965年生)は、小牧騎手(1967年生)と同世代かと思いますが、お付き合いはあったりしますか? なにかエピソードがあれば教えてください」という質問です。

小牧 付き合いはないねぇ。ゴールデンジョッキーカップとかで一緒になったことはあるけど、もともと口数の少ない人やから。すごくおとなしい人。でも、再開できてよかったよ。もうできへんのちゃうかと思っていたから。

──『太論』で話題には上りませんでしたが、小牧さん、心配してるんじゃないかなぁと思っていました。

小牧 うん。盛り上がっている頃の笠松を知ってるだけにね。でもまぁ、あれだけいろいろ出てきてしまったから、再開できなくても仕方がないのかなと思ったり…。だから、再開できてホントによかった。待っていたファンがたくさんいるやろうから、頑張ってほしいね。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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