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【キャピタルS予想】切れが生きる東京1600mでツボにはまることを期待

  • 2021年11月26日(金) 18時00分

兄弟共々相性の良い騎手が鞍上なのも好材料


 若い3歳、4歳馬がしだいに勢力を広げ、3-4歳馬が過半数の10頭を占める組み合わせで、人気も直近の成績がいい新しい勢力になった。

 そのうちの1頭、4歳エアファンディタは、種牡馬ハットトリック(その父サンデーサイレンス)産駒の外国産馬。ハットトリックは、2005年のマイルCS、香港マイルを制したGI2勝馬(重賞4勝)。通算【8-0-0-13】の成績が示すように、強烈なパンチを秘めるマイラーながら、空振りも多かった。GI2勝は短期免許で日本にきていたO.ペリエ騎手。

 引退後はアメリカで種牡馬となり、シャトル種牡馬としてオーストラリア、アルゼンチンでも産駒を送り出した。ハットトリックの最初の活躍馬は、デインドリームが凱旋門賞を制した当日、フランスで5戦全勝となったダビルシム(のちに種牡馬)。ハットトリックは、いきなりフランスで2歳最優秀種牡馬となった。

 そのあと世界各地で勝ち馬を送り、所有された牧場も、シャトル先なども変わって、2020年にブラジルで急死している。19歳だった。エアファンディタは、吉原オーナーのアメリカでの生産馬なので外国産馬。だが、ハットトリックのマイルCSの強烈な追い込みを知るファンは、エアファンディタを外国産馬とは思えない。

 半兄の6歳エアアルマスはC.ルメール騎手と【2-1-1-1】。半弟の3歳エアサージュは【1-0-0-0】。この馬もルメール騎手とのコンビだと【1-1-0-0】。父と同じようにフランス競馬育ちの騎手が乗ると不思議に成績が上がる。

 父と同じように切れるエアファンディタは、ここまで12戦中、10回まで最速の上がり3ハロンを記録している。前回は上がり32秒8。4走前も32秒8。ともにマイル戦だった。

 父と同じようにやや危ない成績【4-3-0-5】なので、凡走も覚悟しないといけないが、フルに切れが生きる東京1600mで、C.ルメール。ツボにはまることを期待したい。

 いきなりR.ムーア騎手を配してきたルフトシュトローム、勢いに乗る3歳タイムトゥヘヴンが相手。先行できるアオイクレアトール、上昇プリンスリターンが次位。

 阪神の「京都2歳S」は、人気のトゥデイイズザデイとは新馬戦2着の内容から互角の素質を秘めるはずのジャスティンロック(父リオンディーズ)から入りたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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