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【チャンピオンズC・ステイヤーズS・チャレンジC予想】ダート初参戦!前走大敗ソダシの気になる状態とは!?

  • 2021年12月01日(水) 18時00分

巻き返し必至!条件が好転するあの馬に注目


 今週はチャンピオンズC。なんといっても、ソダシの参戦がレースを盛り上げてくれます。また、4歳世代の勢いが目立っていて、5歳以上の古馬勢との力関係比較が馬券検討に大きな意味を持ちそう。中京ダート1800mという条件も考慮すれば、どうも人気通りの決着ということにはならないような気がしますね。

 さて、栗東では11月30日より、Cコース、ウッドチップ馬場の自動計測がテスト運用されています。1週間のテストを経て、12月7日より本格的な運用となる見込み。早速、12月1日は自分のとった時計と自動計測の時計を比較。調教師や騎手とも意見交換をさせていただきましたが、大きなトラブルもなく来週以降の運用となりそうです。

 個人的な印象としては、やはり美浦で自動計測が始まっていて、そこに表記されるラップですでに自動計測に対する想定ができていたというのが大きいでしょうね。私自身も自動計測を意識して、手動計測していたので、そのあたりが自動と手動のすり合わせがうまくいきそうな要因だと思います。

【ステイヤーズS/アイアンバローズ】

 出遅れた京都大賞典は見せ場なく終わりましたが、先行して、レースの流れに乗った前走は健闘の6着。ただ、6番人気だったことを思えば、重賞では人気が先行する結果に終わっているという見方もできます。

 調教内容に関してはかなり豊富。いつもながら、坂路での15-15を含めると、ローテーションの3倍近い本数はこなすといった感じ。1週前追い切りはここ2走と同じようにCWでしっかりと時計を出していますし、調教内容から不安視する点はないでしょう。むしろこの距離で豊富な調教量がアドバンテージになる可能性は高いと思います。

【チャレンジC/ジェラルディーナ】

 もともと気持ちが強い馬だと思うので、強い追い切りは必要ないタイプなのかなという感じ。それゆえ、ここまでの3連勝はすべて最終追い切りが単走。追い切りの時計に関しても強い負荷は必要ないようで、遅くても好走しているというパターンになります。

 今回もここまでの好走時とほぼ同じ調教パターン。1週前追い切りでしっかり時計を出していて、最終追い切りは超軽め。6F89.6〜5F72.1〜4F55.6〜3F39.3〜1F12.4秒。時計は遅くなりましたが、動き自体は力強さもありましたし、気持ちよく走ることができているように見えました。あとは重賞での力関係だけです。

調教Gメン研究所

3連勝と勢いにのるジェラルディーナ(12月1日撮影)


【チャンピオンズC/ソダシ】

 個人的には前走の調教内容は決して凡走するものとは思えませんでしたが、あの位置につけながら10着惨敗。ゲート内での不利がレースに影響したのかも知れませんが、やはり最後の直線で伸びない姿がこびりついてしまったというのが正直な印象です。

 ただ、調教を見ていると、好調時と全く変わらない雰囲気。ダート馬場での追い切りもいい動きでしたし、1週前追い切りの坂路での併せ馬も絶好。最終追い切りは時計のみの確認ですが、4F51.8秒で、ラストは11.8秒の最速ラップ。やはり追い切りからは軽視する理由が全くない、それは間違いないと思います。

調教Gメン研究所

ダート初挑戦となるソダシは調教の動きから軽視するのは危険か(11月30日撮影)


【チャンピオンズC/チュウワウィザード】

 前走JBCクラシックが3着。昨年と同じステップだけに、連覇も十分可能性があると思って、今回の調教内容を見守っていましたが、まず1週前追い切りは思っていたよりも地味。先着はしているんですが、ゴール手前での相手の手応えを見ると「先着させてもらった感」はあります。確かに前走の1週前追いではCWで併せ馬に遅れていたくらいなので、これが今のチュウワウィザードなのかも知れません。

 ただ、昨年の1週前追い切りはスピード感十分の先着。これに今回の最終追い切りが坂路で2F25.4秒だったことを加えると、追い切りでの動きや時計は昨年よりも大人しくなっています。あとはこれをどう判断するかです。

調教Gメン研究所

連覇がかかるチュウワウィザードは昨年よりも大人しくなった印象か(11月30日撮影)


【チャンピオンズC/テーオーケインズ】

 今年の上半期はオープン、GIII、GIと連勝。まさに4歳馬の勢いはこの馬が一番手といった感じ。前走の4着で人気を下げるのかも知れませんが、そもそも金沢競馬場で小回りは不向きだったかも知れません。また、気持ちで走るところがあるので、レース当日にテンションが上がったことも大きな敗因です。

 そういった意味で今回は当日輸送で慣れた中京。レースへ出走するまでの状況は好転しますし、中京ダートも間違いなくプラス。追い切りに関しては、帝王賞の最終追い切りまで4F目最速ラップを踏むことができていなかったのですが、今回はGIを勝った時と同じ最速ラップ。1週前追い切りはCWできっちりこなしていますし、ここは間違いなく巻き返しです。

調教Gメン研究所

前走4着からの巻き返しに期待がかかるテーオーケインズ(11月30日撮影)


◆次走要注意

・11/27 2歳未勝利【ブランニューミー】(6人/14着)

 ウマい馬券の本命理由にも書きましたが、併せ馬で先行して、気分よく走ったことが併せ馬で先着した理由。だから、レースでも先行して、と思っていたのに、あのスタートで控えるんですから、そりゃこの結果でしょう。追い切りだけ動けば、間違いなく未勝利は勝てる馬。それにしても、今週は特別登録をしているようで、ひょっとしたら怒りの連闘なのかも知れませんね。

[メモ登録用コメント] [ダート]逃げれば勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中京ダート1800m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○最終追い切りが坂路馬場で3F目12.5秒以下

 ちなみに昨年のチャンピオンズCは標準併用、標準併用、標準併用なので、間違いなく併用系統の調教タイプが重要。そして、坂路でのラップの踏み方にも注意すべきだと思います。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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