話題のソダシはどうか…
今週のチャンピオンズカップはソダシの出走が話題になっている。
GIで初ダートというのが難しい……という話はどこかにも載っていそうなので、グレード別に初ダート馬の成績というのを見てみよう。対象期間は、フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降とする。
また、マル地(出戻り含む)・カク地・カク外は除外し、中央調教馬が「JRAのダート戦にはじめて出走したケース」のみを対象とする。例えば下位グレードには僅かな数だけ「条件交流に出走していた馬」が残っていたりというようなこともあるが、手作業で全て正確に取り除くのが難しいので、敢えてそのままでいく。
まずは中央GIで初ダート。
[0-0-1-26] 複勝率3.7% 複勝回収率10%
3着は2001年フェブラリーSのトゥザヴィクトリー。3番人気以内馬8頭で3着1回はやはり物足りない。
中央GIIで初ダートというケースは、この期間のダートGIIが東海Sのみなので該当馬がほとんどなく、おそらく2017年東海Sのラストインパクトだけではないかと思う。7番人気9着。
中央GIIIで初ダートというケースは、
[7-3-3-103] 勝率6.0%・複勝率11.2% 単勝回収率43%・複勝回収率42%
最近ではモズアスコットが根岸Sで成功させ、フェブラリーSに繋げた。5番人気以内時だと[7-2-1-22]で勝率21.9%・複勝率31.3%と悪くない。明らかな手詰まりになってからの初ダートは良くないということだろう。ただこれには世代限定重賞のユニコーンSやレパードSも含まれている。
中央の古馬リステッド・オープン特別で初ダートは、
[10-10-7-288] 勝率3.2%・複勝率8.6% 単勝回収率51%・複勝回収率45%
5番人気以内時は勝率10.2%・複勝率27.1%で複勝回収率も82%と通常レベルにはなっている。気軽にトライできるぶん該当数も多く、人気薄失敗例も多いという印象だ。
というわけで、GIIIとオープン・リステッドでは、芝の成績が良く初ダートでも5番人気以内に推されるような馬はそれなりに走っている。ただGIはさすがにハードルの高さが一段違うように見える。
血統的なことで言えばダートの母のクロフネのソダシはこなしてもおかしくないのだが、オッズは安い。結局のところ、応援で買うかシビアに行くかという好みの問題に着地するのではないかと思う。