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【チャンピオンズC予想】まず考えなければいけないソダシの取捨

  • 2021年12月03日(金) 18時00分

最内枠がメリットになるかデメリットになるか


 今回のチャンピオンズカップでまず考えなければいけないのがソダシの取捨だろう。初ダートが中央GIというのは過去に優勝例がなく、一方で血統そのものはダートをこなしてもおかしくない。

 個人的には上のクラスほど初ダートは買いづらいと思っているし、今回は最内枠がメリットになるかデメリットになるかも分からない。こういうときはオッズに従うのが吉で、うまみのないオッズなら切ってよいかと思っている。好感度の低い話ではあるが。

 ダートの中距離路線はトップクラスが入れ替わりにくいという傾向を考えると、前年の覇者チュウワウィザードは軽視できない。自在性が特に魅力だ。ただチャンピオンズカップは展開に対してはまる・はまらないで結果が大きく変わってくるので、この馬に限らず特定の1頭と心中はしづらい。

 二丁流しのような形にするとしたらやはりテーオーケインズだろう。JBCクラシックで一気に世代交代を確定させることはできなかったが、今後のこの路線を担う馬であることは間違いない。前が忙しくなって中団からの差しが届きやすくなる形が理想だ。

 カフェファラオは1着か大敗かの極端な馬なので、買うならば目をつぶって単勝か。他の条件でも勝っているものの東京ダート1600mがベスト条件すぎて、他のコースでは買う意欲が湧いてこない面もある。今回は大外枠に入ってしまったのも課題。外から外を回る競馬ではこのレースは勝てない。ルメール騎手でなければ枠だけで切ってもいいのだが、同騎手がうまくさばいてくるかもという怖さはある。

 オーヴェルニュはここ2走大敗だが、帝王賞のほうは展開のエクスキューズがきく。中京巧者なので巻き返しを期待したいが、同じことを考えてるファンは多そうで、オッズがどのあたりに落ち着くか。

 サンライズホープも中京実績があるが、今回は逃げ先行タイプが多いのでそこがどうか。カジノフォンテンも楽にハナを取りきれば面白い面があるが、どの程度楽に逃がしてもらえるかによる。大敗が続いたあとの逃げ馬は後続が放置してくれる可能性があるので、好走があるとしたらそのパターンか。

 ただ馬券は差しタイプ重視でいきたいように思う。メイショウハリオは枠が悪いが、ハマるときはハマりそう。浜中騎手はこのコースで2018年以降[4-11-2-11]の複勝率60.7%。着度数が示す通り勝ち切れないにしても複穴としての面白さはある。

 他にインティ、エアスピネルなど、3着あたりには考える価値のある古豪も出走。とにかく絞りづらい。オッズの許す範囲で3連単フォーメーションの3着は広めにいきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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