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【チャンピオンズC予想】海外を経験し更にたくましくなった去年の覇者

  • 2021年12月04日(土) 18時00分

昨年よりも有利な展開になりそう


 枠順が発表されて、さらに難しい要素が加わった。ソダシの最内1番枠はどうなのだろう。揉まれたくはない。ブリンカーのカフェファラオは、最外枠で行きたがらないだろうか、など。

 2連覇に期待して、チュウワウィザード(父キングカメハメハ)から入りたい。チャンピオンズC(旧ジャパンカップダート)を2勝したのは、カネヒキリ(05、08年)と、トランセンド(10、11年)だけ。トランセンドはその間にドバイWCの2着があり、さらに強くなっていた。

 チュウワウィザードも中東遠征でドバイWCを2着し、一段とたくましいチャンピオンに成長している。今回は昨年以上に、差すこの馬には有利に運びそうな展開が考えられる。そんな組み合わせだ。

 イトコの関係になるルヴァンスレーヴも、このGIを制している。そのルヴァンスレーヴは、種牡馬初年度の今春、社台スタリオンSの中で最多の223頭もの交配を記録する人気種牡馬となった。

 このイトコ同士の2頭の祖母の父になるティンバーカントリーは、世界を代表する名牝系出身であり、ドバイミレニアム(名種牡馬となったドバウィの父)からすると、叔父にあたる。それも人気種牡馬となった一因だろう。

 チュウワウィザードの母の父に登場するデュランダルは、マイルチャンピオンSを2連覇したことがある。得意な条件なら崩れない特徴は受け継がれているかもしれない。チュウワウィザードのベストに近いのがダート1800mだ。

 目下のデキの良さと、中京のダート3戦3勝のコース適性を買ってオーヴェルニュ(父スマートファルコン)が相手本線。重馬場だったとはいえ、3走前の中京ダート1900m1分54秒7のコースレコードは価値がある。

 ソダシ(父クロフネ)の最内1番枠は、うまくいけば最高の枠順だが、外から被されるような展開になると大きなマイナスになる。吉凶相反の枠順になった。どちらに賭けるかの決断しかない。クロフネと同じような快走か、それとも…、単複の売れ方もその通りになっている。

 カフェファラオの最外枠は、内枠より死角は小さい。ブリンカーは装着していなかったが、5走前に中京1900mを15番枠で勝っている。

 最ベテラン8歳のエアスピネル(父キングカメハメハ)は、同じキングカメハメハ産駒のダート巧者ホッコータルマエは極めてタフだった。この馬もまだ能力減はない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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