【根岸S予想】持ち時計よりもはるかに高いレベルのスピードを持つ馬は
来月の大一番に向けてパワーアップしたい
ダートの短距離界は層が厚いので、ベテランの出走馬が多くなるのは例年通り。今年は12頭が6歳以上馬。獲得賞金で不利な4歳馬は2012年、2015年に続いて0頭となった。
このレースに関しては、年齢は不問。最近10年、8歳馬も善戦して【0-2-4-18】。計6頭も馬券に関係している。
7歳ソリストサンダー(父トビーズコーナー)は、骨折休養(3歳時は不出走)を経て5歳後半にオープン入りした遅咲き。以降【2-2-2-2】。6歳末の前走が初重賞制覇だった。
その武蔵野Sは、ダート1600mを自己最高の1分35秒0(59秒0-36秒0)。今回も逃げ宣言のリアンヴェリテが飛ばし、前半1000m通過58秒5の流れを追撃。直線、早めに先頭に立った1400m通過は1分22秒1だった。1400m戦の最高時計は1分24秒1でも、実際のスピード能力ははるかに高いレベルに達している。
父トビーズコーナー(2008年米産。4代父ダンチヒ)の父系は、必ずしも主流血脈ではないが、典型的なダート巧者を送る。ソリストサンダーは父トビーズコーナーの送った最初のJRA重賞勝ち馬となった。
母方に最近の著名馬はいないが、英オークス馬ノウブレスから発展した日本でも人気の牝系で、これまで種牡馬コマンダーインチーフ、レインボウクウェスト(サクラローレルの父)、さらに公営の怪物トウケイホープ(55戦22勝)などが一族の代表馬になる。
輸入牝馬の3代母キソティック(仏産。父Caerleonカーリアン)に配されたのは、底力を伝えるブライアンズタイム(祖母の父)、続いてスペシャルウィーク(母の父)。見事にファミリーが秘めていたパワーが甦った。
目標はGIフェブラリーSであることは間違いないが、今回の組み合わせでフェブラリーSを視野に入れている(できる)力量馬は少ない。昨年のフェブラリーSは1秒0差の8着(1分35秒4)にとどまったが、今年はさらにパワーアップして挑戦したい。
きびしい展開になる可能性大。相手は穴馬ジャスティン、ジャスパープリンスなどにも手を広げたい。
「シルクロードS」の狙いは、亀田温心騎手との初コンビで、初の1200m出走で結果を出したエーポス(父ジャスタウェイ)が狙い。さらに上昇している。