カラテを昨年評価できなかった身としては、本命に推すのは気が引ける…

　東京新聞杯は、4歳牝馬のファインルージュが人気になりそうだ。もちろん能力のある馬だが、馬券的にどう扱うかは難しい面がある。リスグラシューの4歳初戦が東京新聞杯だったことを考えると古牡馬の壁が極端に高いわけではないと考えることもできるが、新しいカテゴリへの挑戦であることは意識しておきたい。

　カラテは昨年の優勝馬。その後の内容も悪くない。今年は57キロでの挑戦になるが、それでも有力であることは間違いないだろう。ただ昨年評価できなかった身としては、より上位人気になる今年になって本命に推すのは気が引ける。

　ホウオウアマゾンは3歳秋に古牡馬との戦いに十分メドをつけている。位置を取ることができる一方、前走で自在性を示したのは収穫だ。東京でどうかというのは課題だが、血統だけならむしろ東京は向いてもよい。

　イルーシヴパンサーは3連勝での参戦。火曜の「回収率向上作戦」で触れたように、このレースは前走準オープン組が良い馬券になる。昨年カラテを◎にできなかったことへの反省も込めて、この馬とワールドバローズ、エイシンチラーは評価しておきたいと個人的には考えている。

　カテドラルは昨年の2着馬。マイルCSでも0.6秒差、左回りは中京記念も好走しているので、買いたい要素の多い馬だ。脚質的に融通がきくタイプではないので展開が向くかどうかと、58キロを克服できるかが課題だろう。

　アオイクレアトールは派手さこそないものの、3走前を除くと堅実に走り続けている。東京芝1600mはもちろん得意条件。重賞実績こそないものの、相手なりに走れる長所を生かせれば複穴になってもおかしくない。脚質的に上位人気馬だとホウオウアマゾンあたりとセットになりそうなタイプだ。