スマートフォン版へ

【弥生賞予想】過剰人気になりがちな朝日杯組

  • 2022年03月04日(金) 18時00分

複勝率は高いが勝ち切れない傾向…


 前走オープン好走馬が多く、豪華メンバーの弥生賞。馬券的には選びがいはあるが難しい。

 ドウデュースは3連勝。GI馬だし、2000mは初距離だが血統的に問題ないだろう。問題は、朝日杯馬の次走は過剰人気になりがちということ。複勝率は高いのだが勝ち切れない傾向がある。外すことはできないが1着固定にもしづらい。

 マテンロウレオは展開によって大きく結果が変わってきそう。弥生賞は上がり勝負になりがちだが、そうなると分が悪い。逆にここで凡走したとしても、持続力勝負になりがちな皐月賞では見限らずに買いたい。

 ジャスティンロックは3走とも上がり最速でこのレースには向いていそう。トータルの時計が速くなるとどこまで対応できるか分からないので、その意味でも前半は緩いほうがいい。今回はメンバーレベルも上がるので前走のような競馬で通用するかは微妙なところ。内枠だし、できれば初手から取れる位置を取りたい。

 アスクビクターモアは前走1勝クラス組だが、アイビーSでも3着だし前走オープン組と大きな力量差はない。このレースの前走条件戦組は上がり最速で勝ってくることが好走のための前提条件だが、この馬はそれを満たしている。

 インダストリアは初距離という課題があるものの、速い上がりを使えるのは魅力。あまり人気もなさそうだし、馬券的には面白い存在。逆にラーグルフはタイプ的にマテンロウレオとセットになりそうな馬かと思う。

 リューベックは前走が恵まれての逃げ切りと思われているのか、あまり人気がなさそう。確かに早めに捕まると大敗もありそうだが、自分で競馬を作れる点だけは強み。スタミナに余裕はあると思うので、強気の競馬をしたほうが活路が開ける。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング