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【阪神大賞典】日曜は寒の戻り、気候的に評価を上げる馬/三宅誠

  • 2022年03月18日(金) 18時00分

ユーキャンスマイルに注目したい(c)netkeiba.com、撮影:橋本健


 週の中頃までは暖かい日が続きましたが、日曜は寒さが戻ります。寒のレースとなった19年は2頭の激走馬が台頭するなど、今年も気候適性馬に注目します。

 ここでは過去10年の気候成績などを中心に、注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【6・1・1・2】
・2番人気馬【1・2・1・6】
・3番人気馬【3・1・2・4】
・4番人気馬【0・2・1・7】
・5番人気馬【0・2・3・5】
・6番人気馬【0・1・0・9】
・7番人気〜【0・1・2・43】

 1番が6勝、複勝率80%と信頼度は高い。また、2〜3番人気が4勝、4番人気以下は勝ち星を挙げていない。激走馬は過去10年で4頭だが、5番人気が複勝率50%の成績を残している。

〇注目ポイント
1.5番人気以下で馬券内に入った9頭中7頭が、寒〜涼で2勝以上。
12年 5人気3着 ナムラクレセント 2勝
13年 5人気3着 フォゲッタブル 3勝
14年 5人気2着 アドマイヤラクティ 4勝
15年 7人気2着 デニムアンドルビー 2勝
19年 6人気2着 カフジプリンス 2勝
   10人気3着 ロードヴァンドール 3勝
21年 9人気3着 ナムラドノヴァン 3勝

2.5番人気以下で馬券内に入った9頭中5頭が、芝2500m以上で勝利実績あり。
12年 5人気3着 ナムラクレセント(11年 阪神大賞典)
13年 5人気3着 フォゲッタブル(10年 ダイヤモンドS)
14年 5人気2着 アドマイヤラクティ(13年 ダイヤモンドS)
19年 6人気2着 カフジプリンス(16年 グレイトフルS)
21年 9人気3着 ナムラドノヴァン(21年 万葉S)

3.5番人気以下で馬券内に入った9頭中5頭が、3〜4月のGI・GIIで掲示板内の実績あり。
12年 5人気3着 ナムラクレセント(11年 阪神大賞典 1着)
14年 5人気2着 アドマイヤラクティ(13年 天皇賞・春 4着)
15年 7人気2着 デニムアンドルビー(13年 フローラS 1着)
17年 5人気3着 トーセンバジル(15年 報知杯弥生賞 5着)
19年 10人気3着 ロードヴァンドール(17年 金鯱賞 2着)

〇注目馬
・ユーキャンスマイル
近2年このレース1、2着。
寒〜涼で3勝を含む7連対。

・シルヴァーソニック
寒の前走万葉Sは勝ち馬と0.2秒差の3着。
3000m以上は3戦してすべて3着。

・サンアップルトン
寒〜涼[3・2・1・4]と良好。
4勝中2勝が芝2500〜2600m。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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