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【高松宮記念・日経賞・毎日杯・マーチS予想】春のGI開幕戦! 週末の雨予報はどう影響する?

  • 2022年03月23日(水) 18時00分

変則開催後の追い切りをチェック


 今週は変則開催後。というわけで、火曜日が全休だったので、水曜日は土曜日にレースを使う馬を中心の追い切りでした。なので、大阪杯の1週前追い切りはライブで見ることができなかったのですが、出走予定馬はしっかりチェックすることができました。

 その中でもひと際注目を集めていたのはジャックドール。それにしても、1年も経たないうちに、GI登録のゼッケンを着用し、いろんなカメラからの視線を浴びるような存在になるとは。エフフォーリアとの対決が楽しみですが、その前に今週のGI。週末の天気予報から推測するに、雨の影響も受けそうなだけに、そのあたりも予想に考慮すべきかも知れませんね。

【日経賞/ディバインフォース】

 アリストテレスの回避となった今は、栗東所属の出走予定馬はやや手薄。とはいっても、重賞を勝っているのがこの馬で、休み明けということを除けば、決して人気上位が予想される実績馬と差はないと思います。

 坂路とCWを併用して、きっちりと仕上げられている今回。最終追い切りは3歳未勝利を追走して、きっちり追いついて、しっかりと追い越して先着。前走時よりも5F時計が遅くはなりましたが、併せ先着という内容自体は同じ。調子に関しては問題なく、あとは力関係というところになりそうです。

調教Gメン研究所

調子に関しては問題ないディバインフォース(3月23日撮影)


【毎日杯/リアド】

 新馬勝ちの後、若駒Sで2着。そこから2ヵ月のレース間隔があいていますが、調教量としては決して少なくない量。3ヵ月ぶりだった前走よりも本数は多いくらいで、入念に乗り込まれたという表現で間違いはないと思います。

 ただ、動きに関しては、1週前追い切りがCWで併せ馬を遅れ。そもそも1週前追い切りを課していなかった前走に比べれば、追い切ったこと自体、負荷として強くなっているわけですが、やっぱり遅れは気になります。ちなみに最終追い切りが坂路というパターンは自身にとって初めてです。

【マーチS/ダノンスプレンダー】

 中山ダート1800mはポルックスSを連覇しているので、実績十分。ハンデも56.5キロなら妥当なところですし、ここはチャンス十分でしょう。ただ、調教内容に関しては、中10週のレース間隔で5本の追い切り。3ヵ月ぶりのレース間隔はシリウスSなど掲示板に載る実績は残していますが、それらと比べても調教量は少ないところが気になります。

 最終追い切りは坂路での併せ馬。このところ単走でしたが、昨年のポルックスS1着時は併せているので、併せも決して悪くありません。時計も地味ですが、これもいつもと変わりなし。ただ、1週前追い切りはある程度時計を出すというのがパターンだっただけに、そこが3月18日の4F53.5秒なので、判断が本当に難しいところです。

【高松宮記念/レシステンシア】

 休み明けは21年阪急杯1着や21年セントウルS1着など実績があるので、今回のGIはぶっつけというローテーションに、個人的には賛同したいところ。ただ、それらの休み明けに比べると追い切り本数が少ない点をどう解釈するか。これだけの馬なら、状態が良いから本数は必要ないと判断してもよさそうですが。

 ちなみに2週前追い切りが坂路4F51.0秒、1週前追い切りが横山武史騎手が跨って、4F50.1秒。これだけ時計が出ていれば動ける状態にあるのは間違いありません。ただ、最終追切りが坂路で4F目12.1秒。この馬の数字としてはやや物足りなさも感じるだけに、主観的にどうなのかというところは重賞捜査網で解説しようと思います。

調教Gメン研究所

休み明けに比べると追い切り本数が少ないレシステンシア(3月15日撮影)


【高松宮記念/メイケイエール】

 前走シルクロードSの時にも3歳時に比べて落ち着きが出たという評価をしたと思いますが、今回はそれ以上。だからこそ調教量が豊富ですし、今朝の追い切りの前運動でも馬がたくさんいる調馬馬場でも平気でした。

 そして、最終追い切りはCWで3コーナー入場。このあたりは今までと変わりありませんし、少し頭を上げる仕草も同じ。でも見ているこちらからすると、以前のような危なっかしさが全くありません。これが池添謙一騎手とのコンビが成せるところなのでしょう。最後の直線はのびのびと走っていましたし、これなら前走同様、高いパフォーマンスを発揮できる状態と判断したいところです。

調教Gメン研究所

高いパフォーマンスを発揮できそうなメイケイエール(3月23日撮影)


◆次走要注意

・3/19 ファルコンS【ショウナンハクラク】(4人/6着)

 スタートが遅かったので、後方からのレースになったのは仕方ないところ。だからこそ、インを狙うレースも勝つための定石といってよいでしょう。ただ、そこはやっぱり詰まっていて、なかなか脚を使えません。外に出しては勝ち目はなかったでしょうし、なんだか歯がゆい結果。ただ、これで重賞でもやれることは示してくれたと思います。

[メモ登録用コメント] [芝マイル以下]最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中京芝1200m>
◎1週前追い切り以降に坂路馬場で4F目最速ラップ(※4F60.0秒以下)
○最終追い切りが坂路馬場で3F目以降12.9秒以下

 2回中京開催で行われた芝1200mは3月19日の未勝利しかありませんが、その1着3着が◎○に該当。当時が重馬場だったことを思えば、この調教適性は今週末も有効になりそうです。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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