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【高松宮記念予想】好メンバー揃うも難解な一戦に…

  • 2022年03月25日(金) 18時00分

一辺倒な考え方ではいけない


 高松宮記念は枠順が結果に影響してくるかもしれない。

 レシステンシアは無難なところを引いた。好位につけるセンスのある馬だし、大崩れはなさそう。なにかあるとしたら外からどんどん被されて引いてしまう形。ある程度強気に出していって4〜5番手を取りたいところだ。

 メイケイエールは前走で内枠からどうさばくかという課題を克服したが、今度は外枠リスクを課せられた。壁もなにも無い形での競馬は不安だが、さりとてこの馬のスピードを生かさない手はない。1200mなら一本調子に行っても大丈夫と強気な競馬をするほうが結果に繋がるのではないだろうか。

 グレナディアガーズは初距離で追走の問題もあるので、ここまで外は欲しくなかった。前走のような競馬ができた後なので差しに構えるということでよいと思うが、一気に縦長になってしまったときは展開待ちになる。

 ダイアトニックは微妙な枠。2019年スワンSが外枠かつ直線も大外を伸びての勝利だったが、1200mだとさらに展開頼みにはなる。ただもちろん、ここで通用する地力はあるので無視はできない。

 サリオスはこの枠からどこまで追走できるか。調整過程を見るといろいろな課題を抱えながらぎりぎりの仕上げという印象だが、厩舎力でそれを克服できる可能性はある。ただ馬券の中心に据えるのは個人的には怖い。

 ロータスランドは距離への対応が課題だが、枠は許容範囲を引いた。中団に位置をとれれば、展開がどちらにころんでもそれなりの競馬はできる。ただ3連単だと2、3着候補というのが個人的なイメージだ。

 ナランフレグは確実な差し脚が魅力。この枠からで最後は外差しだろうから、4角〜直線入り口でどう捌くかが全てだ。GIレベルだと遅れ差しになってしまうかもしれないが、それでも「絶対伸びてくる」という点は魅力。

 シャインガーネットは馬券的に面白い存在だと思う。1200mでもそれなりに対応はできるし、今回は枠がいい。外枠に入った有力馬が揃って苦戦するシナリオだとこの馬あたりが浮上しそう。

 トゥラヴェスーラも昨年の好走と近2走の内容にしては人気が伸びていない感。シルシは回しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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