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【大阪杯予想】人気馬2頭が中心だが○○にも注意

  • 2022年04月02日(土) 18時00分

エフフォーリアとジャックドールの対決となるのかそれとも…


 ここまでGI3勝を中心に【6-1-0-0】のチャンピオン4歳エフフォーリア(父エピファネイア)と、同じ4歳の上がり馬ジャックドール(父モーリス)が対決する。

 急速にパワーアップし目下5連勝中のジャックドールは、近年のトップホースには珍しい「先手主張」が持ち味。一戦ごとに時計を詰め、本物になった前3戦の中身は、

▽1分58秒4(前半59秒9-後半58秒5)
▽1分57秒4(前半59秒4-後半58秒0)
▽1分57秒2(前半59秒3-後半57秒9)

 と進展している。前半の1000mも、後半の1000mも速くなっているうえ、決まって後半の方が1秒4も速い。単なる逃げ馬ではない。まだ良化するだろう。

 逃げ脚が身上ながら、同じ金鯱賞を独走した1998年のサイレンススズカとは正反対。サイレンススズカの4歳時の6連勝は、レースを2分するとすべて前半の方が速かった。だが、ジャックドールはまったく逆。前半は飛ばしたりせず、ふつうの平均ペースに近い。

 ジャックドールは今回、さらに中身を高める可能性があるが、前半1000mが今までと同様に59秒台なら、今回の有力馬は離れず射程内で追撃できるペースでもある。

 2000m4戦4勝のエフフォーリアの最高時計は、ジャックドールの最高時計より0秒7も遅い1分57秒9にとどまる。ただし、これは「60秒5-57秒4」=1分57秒9の著しいスローバランスだった天皇賞(秋)で記録されたもの。

 先に抜け出したグランアレグリアを差し、猛追してきコントレイルを1馬身封じたエフフォーリアの後半は「推定57秒0-上がり33秒2」だった。レースレベルは高い。

 ジャックドールも超スローの4走前の2000mで後半「57秒2-上がり33秒2」を記録しているが、相手のレベルは雲泥の差。同じような記録を持つ2頭の対決は興味を呼ぶが、相手に合わせたレースができる自在性と、マークして進める展開を考えると、今回は総合力で上回るエフフォーリアの勝機だろう。

 もちろん、ジャックドール本線だが、崩れるとすればここまでとは相手が異なるジャックドールか。金鯱賞の末脚が目立ったポタジェ。絶好調キングオブコージ、本格化したヒシイグアスを2番手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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