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【ユニコーンS予想】今年は不在の前走○○組

  • 2022年06月17日(金) 18時00分

前走OP特別・L組は前走4着あたりまでチャンスも


 ユニコーンSは兵庫CS組がそこそこ強いが今年は不在。対照的に1勝クラス組は過去10年[1-0-5-49]、春の東京ダート1600mで定着して以降の過去21回で[2-1-6-92]。101頭すべてが前走を勝ってきた馬で2勝2着1回はかなり厳しい。

 過去に連対した3頭はいずれも0.5秒以上着差をつけてきた馬なので今回の前走1勝クラス組4頭の中でジュタロウには可能性があるとも考えられるが、過去21回の「前走1勝クラスで0.5秒以上の着差をつけてきた馬」という条件でも[2-1-3-14]の勝率10%・複勝率30%なので、軸にまでは考えづらい。

 前走オープン特別・リステッド組だとリメイクが3連勝ということもあって人気になりそう。少し不安なのは前走1400mかつ今回初距離であること。1400m組がダメというほどではないが、1600〜1800m組のほうが過去には成功している。ラニ産駒で気性を考えなければスタミナの余裕そのものはあるはず。初手から強気に位置を取りに行ったほうが好走の確立は高いと思う。

 ハセドンは今回5頭が出走している青竜Sの勝ち馬。当時はこのコースで有利とは言えない3番枠、しかも後ろからの競馬で勝ち切ったが、今回は1番とさらに極端な枠を引いた。終いの脚は確実な馬だが、展開待ちになってしまう弱みはある。

 過去の例だと前走オープン特別・リステッド組は前走4着あたりまでチャンスがあるので、青竜S組ではバトルクライ、ヴァルツァーシャルあたりまで見限らないようにしたい。

 インダストリア、ティーガーデンはともに初ダートで外国人騎手起用。ともに馬格はあるしダートをこなしてもおかしくないが、重賞レベルでの初ダートはなかなか簡単ではない。買うならばヒモで買う、人気がないほうも買う、という感じで扱いたい。

 コンバスチョンはドバイ帰りで状態面がどうかだが、ヒヤシンスS勝ち馬なのだから当然重視すべき。今回意外に人気がないかもしれないので、オッズ次第では強く薦められる馬になる。セキフウも同様だが、芝スタートの1600mがどうかと、3歳になってからの成長力がどうかだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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