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【CBC賞予想】実績馬が少なく軽ハンデ組に注目が集まるレース

  • 2022年07月01日(金) 18時00分

脚質が競合する馬が何頭もいるが…


 今年のCBC賞はトップハンデのタイセイビジョンで57キロ、それに1キロ差で続く馬も2頭のみ(牝馬54キロのレジェーロ含む)。格上タイプがいないぶん、軽ハンデ組に注目が集まっているようだ。

 アネゴハダは49キロと2度の重賞3着で注目を集めている。ただ個人的にはレースごとのムラもあるし1200m戻りがどうかということもあるので、軸にはしづらい。△にしておきたい馬かと思う。

 テイエムスパーダは2歳時の小倉実績と48キロで注目されている。前に行くタイプだけに軽ハンデの恩恵はこちらのほうがありそう。ただアネゴハダともども、着差をつけたとはいえ2勝クラスを勝ったばかりで人気になるのは馬券的にはおいしくない。それだけ実績馬が少ないということでもあるのだが。

 実績組で狙いやすいのはファストフォースではないだろうか。負けが続いているが着差はそこまででもないし、京阪杯は馬券に絡んでいる。昨年は52キロを生かして驚異的なレコードをマークしたが、高松宮記念は57キロ・重馬場で0.3秒差。意外に適性範囲が広い。

 トップハンデのタイセイビジョンは展開待ちの立場なので軸にはしづらいが、差しが届く展開ならば伸びてくる。軽ハンデ組と組ませるならアネゴハダとセットにしたいイメージ。昨年も内容は悪くなかった。

 モントライゼは2〜3歳時の内容を考えるとこのところの内容は物足りない。もともと気性面の難しさが指摘されていた馬だけにヤメ癖がついてしまっているかもという心配はある。復活があるとしたら1200mで溜めない競馬をした場合かと思うので、今回はまだ復活の可能性を視野に入れたい。

 スティクスは脚質的に競合する馬が何頭もいるところが問題。ただ、逃げ争いになると思われているときはフタを開けたら意外に隊列があっさりまとまることもある。ピンかパーかのタイプだけに、単勝だけを買ってみるという手もありそうだ。逆に馬連や3連複には向かない。

 スマートリアンは1200mに対応できるかが全て。ただ前半に置かれても今回は前崩れになってくれる可能性がある。リステッドで3着、重賞でも掲示板前後に来ているというのは今回のメンバーだと格上のほうに入るし、なんらかの形で馬券に入れておきたい馬だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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