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【キーンランドC】絶対的な存在不在で難解な一戦に

  • 2022年08月26日(金) 18時00分

人気を集めそうなウインマーベルにも気がかりな点が…


 絶対的な存在はいない今年のキーンランドカップだが、人気は3歳馬ウインマーベルだろうか。連勝の内容が良かったし、3歳馬の斤量が有利というのはよく言われる話。レース間隔が開いていることだけが気になる点かと思うので、当日の気配は確認したい。

 ジュビリーヘッドは1200mだと本当に崩れない馬で、最近は脚質の自在性を増している。ウインマーベルが対古馬戦で意外に苦労した場合は代わって台頭するし、連軸ということならこちらのほうが安心感はあるように思う。札幌も昨年2勝クラスで勝っている。

 トウシンマカオは初の1200m戦。ビッグアーサー産駒ということを考えると良い方に働くかもしれないが、流れに乗れないと大敗もありうる。その意味では頭数が多いということも単純にリスクになる。まずはスタートを決めたい。

 エイティーンガールはとにかく展開がはまるかどうか。来るときはいきなり来るのでヤマを張る手もあるが今回はある程度人気になりそうだし、先週の馬場を見ると出番が来るのか不安ではある。

 レイハリアの前走は途中から先頭を代わる形。勝ったナムラクレアは50キロだったし2、3着馬を考えると差し馬が届く展開で、4着は悪くない。昨年の優勝時より4キロ重い斤量になるが自身も成長しているわけだし、この馬は馬場が味方になってくれそうでもある。

 ヴァトレニは昨年の札幌で3連勝。前走の青函Sは初の1200mながら1着で洋芝は向いているのだろう。セン馬になったような馬だしここから再度の距離延長は大変かもしれないが、引き続いての1200mは普通に期待できる。

 ロードマックスはUHB賞勝ちだが今回もさほど人気はなさそう。ただ前述したように馬場が向くかどうか。買う場合はいっそエイティーンガールとの軸2頭など、馬場傾向に逆らった馬券で大穴を狙うのも面白いかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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