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【金鯱賞予想】成長していてここが試金石/古澤秀和

  • 2023年03月10日(金) 18時00分

ディープモンスターの勝ち負けに期待(c)netkeiba.com


 今週は金鯱賞が行われます。ディープモンスター、プログノーシスといった素質馬や昨年の大阪杯を制したポタジェなどこの距離路線で春競馬を賑わしそうな馬が出走を予定しています。このレースに出走を予定している有力馬について馬場や馬体といった視点を中心に解説していきたいと思います。

アラタ
 中山金杯4着以来のレース。腹回りに少し余裕があるように見えますが、むしろ腹袋がどっしりして良く映ります。トモなどの筋肉も張りが良く、四肢に柔らかさも感じさせるフレッシュな状態。6歳馬でもまだまだ走れます。ツナギが深めで手先に軽さもあるので、時計の速いパンパンの良馬場など合いそうです。

ディープモンスター
 詰め切れない競馬が続いていましたが、前走の関門橋Sで内から鋭く抜けて勝利。昨秋から使いながら良くなっていますし、トモの筋肉の付き方など菊花賞当時と比べると雲泥の差です。毛ヅヤも良く、筋肉の張りも抜群。腹回りも引き締まっていて非常に良い状態と言えるでしょう。勝ち負け必至です。

フェーングロッテン
 中山金杯3着以来のレース。筋肉量が増えて体も引き締まり、非常に良くなっています。肩の角度が寝ていて、後肢の可動域も大きく、ツナギも深いので大きなストライドを作れる造りです。何よりトモの肉付きが良くなっていて、パワーも感じさせます。母父キングヘイロー、父ブラックタイドという血統構成を考えても持久力に富んでいて、早めスパートの競馬ならこの相手でも引けを取りません。一線級相手でもやれそうな馬で、ここから春競馬が楽しみです。

プログノーシス
 前走は中日新聞杯で追い込んだものの届かず4着。今回はまだ腹回りに余裕があって仕上げとしては甘いと思いますが、トモの筋肉量が凄く、動ける態勢にはありそうです。あまりにも人気し過ぎるようなら下げて考えたいですが、当然上位評価は必要でしょう。

ポタジェ
 前走は有馬記念に出走して12着。そもそも距離が長かった印象。今回は休み明けですが、写真では皮膚を薄く見せていますし、パッと見は悪くありませんが、良い時はもっと筋肉の線が浮き出ている印象です。
 
マリアエレーナ
 愛知杯3着以来の競馬。柔らかみがあってふっくら仕上がっていましたが、トモの張りは一息だった印象。ハンデ差もあって3着は仕方がないでしょう。今回は腹回りがふっくらしていますが、全体的には張り艶良く好馬体。状態は前走より上だと思います。

【総括】
 現時点では良くなってきたディープモンスター、本格化までありそうなフェーングロッテンに注目しています。結論は調教や枠順、馬場などを加味しウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

 必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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