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【大阪杯予想】「父スタミナ×母スピード」に向く阪神内回り 外を回して差し切るのは至難の業

  • 2023年03月26日(日) 18時00分
17年からGI昇格し今年で6年目。21年はレイパパレが逃げ切り。22年と20年と19年はポタジェとラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正先頭で、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。良でも重でも、外々を回ってまとめて差し切るのはなかなか困難なレースだ。

ラッキーライラックもアルアインもスワーヴリチャードもキタサンブラックも「父スタミナ×母スピード」「父中距離×母マイラー」で、この配合形は母のスピードで先行し父のスタミナで粘るような脚質になりやすいから、阪神内回り向きの配合形といえる。レイパパレの母シェルズレイも気性の勝ったスピード馬だった。(解説:望田潤)


アラタ
ジュエラーやワンカラットの甥でワントゥワンのイトコ。母サンシャインは愛知杯2着。母母バルドウィナはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち。キングカメハメハ×ハーツクライはJRA出走9頭中7頭が勝ち馬となっており成功している配合だ。遅咲きの血が開花し古馬になってオープン入りを果たしたが、ジリ脚で重賞では3着までというレースがつづく。金鯱賞は絶好のイン3をとって流れ込んだが、もう少し上がりのかかる持続戦のほうがしぶとさが活きるだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

ヴェルトライゼンデ
ワールドプレミアやワールドエースの半弟で、欧G1を3勝したマンドゥロの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着。母方にはドイツ血脈とハイペリオンのスタミナが強く、しなやかかつ重厚な体質は兄たちと似る。ジャパンCは大接戦の3着。前走日経新春杯は59キロを背負うも貫禄の差し切りで、晩成の中長距離血統がいよいよ完成を迎えた感。ドリームジャーニー産駒だから阪神内回りもいいが、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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