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【オークス予想】ヌレイエフ&ミルリーフで差すレース 近5年の桜花賞馬は[3-0-0-1]

  • 2023年05月14日(日) 18時00分
 近5年のオークス馬の血統表をみると、デアリングタクトはサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3/4同血クロス4×5で、アーモンドアイはヌレイエフ5×3。残るスターズオンアース、ユーバーレーベン、ラヴズオンリーユーもヌレイエフの血を引いていた。それとキングカメハメハ経由が多いのはたしかだが、勝ち馬はミルリーフの血も引いていることが多い。東京芝中距離を差す斬れといえば今でもヌレイエフとミルリーフなのだ。桜花賞馬は4頭出走し[3-0-0-1]。距離をこなせば二冠、こなせなければ大敗と明暗クッキリ。桜花賞2着馬は3頭が出走し[0-0-1-2]。阪神JF勝ち馬は[0-0-1-3]、フローラS勝ち馬は[0-1-0-4]、忘れな草賞勝ち馬は[1-0-1-3]。勝ち馬の馬体重は456〜466キロで平均463キロ。(解説:望田潤)


エミュー
 フォーチュンスターの姪で、3代母スキーダンサーはラスシーネガスH(米G3・芝6.5F)勝ち。近親にパッカーアップS(米G3・芝9F)のサザントラディションなど。ハービンジャー×スペシャルウィークはディアドラやリューベックと同じ。小柄な牝馬だがいかにも道悪巧者の脚元で、フラワーCは不良馬場もよかったか。オリオールの薄いクロスをもつので、桜花賞のように馬群で揉まれるとよくない。血統からも距離延長はプラスだし、フラワーCのように外から差す形なら。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

キタウイング
 ストーミーシーやトキメキの姪で、母リーベストラウムはJRA3勝(芝1600)。牝祖マウントソブリンの産駒に重賞3勝カネツクロスがいる。父ダノンバラードは良血のディープ産駒でロードプレス、グラニット、ナイママなどを輩出。ダノンバラード産駒はわりとパワータイプが多いが、本馬は母方のカーリアンの影響も強く薄手で脚長でしなやかに斬れる。とはいえダノンバラード産駒だから、高速上がりだとなかなか差すのは難しい。上がりがかかってほしい。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

キミノナハマリア
 母シャドウマリアはJRA1勝(芝2000)。母母パールシャドウはJRA5勝で産駒にサトノシリウスやサウスオブボーダー。近親にサンチャリオットS(英G1・芝8F)のマジェスティックロワなど。母父ヴィクトワールピサはアートハウスやオニャンコポンなどと同じ。そこにハービンジャーだから重厚な中距離血統で、君子蘭賞は好位抜け出しで完勝だったが、フローラSは上がりのケイバになって速い脚のなさを露呈してしまった。馬場が渋れば出番が。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

コナコースト
 カイルアコナの下で、ロシュフォールやテオドールの姪で、母コナブリュワーズはJRA4勝(芝1200〜1400)。母母アンブロワーズは阪神JF2着。牝祖バレークイーンの子孫にはフサイチコンコルドやリンカーンなど活躍馬多数。父キタサンブラックは年度代表馬で

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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