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【ユーザー質問】「パドックでの馬っ気はレースに影響がある?」マイナス要素だけではない“馬っ気”の意味

  • 2023年07月18日(火) 18時02分
ミルコレビュー

▲馬っ気は「少しだけならいいことだと思う」(撮影:桂伸也)


7月8日に行われた福島競馬では1日3勝を挙げたミルコ騎手。1日10鞍というハードスケジュールも「全然疲れなかった」と話します。

中でも「ノーステッキでいい勝ち方だった」と振り返るエコロヴァルツですが、パドックでは“馬っ気”が目立ち…。しかしミルコ騎手によると、“馬っ気”はマイナス要素だけではないという意外な回答が…?

(取材・構成=森カオル)

「あれ? 僕、まだまだ元気じゃん」1日3勝を挙げた7月8日


──7月8日の土曜日は、福島で1日3勝。3勝は久しぶりでしたね。

ミルコ いやぁ、あの日はもう最高でしたね。(2・3回)東京開催は全然上手くいかなくて、結局4つしか勝てなかったから…。さすがに「僕、なんのためにジョッキーやってるんだろう…」って落ち込む日もありました。だから、あの土曜日は、久しぶりに気持ちがよかったです。

──鞍数も多くて、あの日は10鞍に騎乗されていました。

ミルコ いい馬ばかりだったから、10鞍乗っても全然疲れなかった。「あれ? 僕、まだまだ元気じゃん」と思った(笑)。7Rのハナ差負け(3歳未勝利・キラメクホシ)だけは悔しくて悔しくて仕方がなかったけど、どの馬も本当に頑張ってくれました。

──しかも、マークした3勝はすべて2歳馬。この先に繋がってくる勝利でしたね。

ミルコ ホントにそう。しかも、みんないい馬で、どの馬も最後まで余裕がありました。3勝のうち2つは牧浦(充徳)厩舎の馬だったけど、牧浦先生はだいぶ前から「明日、朝イチでお願いします!」って声を掛けてくれて、毎週のように調教で違う2歳に乗せてくれてた。どの馬も「走ってきそうだな」と思えるいい馬だったから、なんか毎週幸せでしたね。もちろん、調教でいいからといって競馬も走るとは限らないのが新馬だけど、毎週の調教が楽しみだったよ。

──7月8日に新馬勝ちしたエコロヴァルツは、すごくフットワークの大きい馬で。奥が深そうだなと思いました。

ミルコレビュー

▲新馬勝ちをしたエコロヴァルツ(撮影:下野雄規)


ミルコ そうですね。真面目に走ってくれたからノーステッキでいけたし、いい勝ち方をしてくれました。まだ子供だから幼い面もあったけど、これからよくなってきたら本当に楽しみです。性格もとても僕好みですね。耳を絞ってケンカしたい感じで、負けず嫌いをアピールしてた。僕、そういうタイプ好きだから(笑)。

馬っ気は「僕、力あるよ。強いんだよ」のアピール


──エコロヴァルツについては、ファンからこんな質問がきていました。「ミルコさん、こんにちは。エコロヴァルツについて質問です。とっても強い勝ち方だったなと思いましたが、パドックでは馬っ気を出していて…。この夏はパドックで馬っ気を出している馬がよく勝っているような気がします。それとレースで力を出せるか出せないかは、あまり関係がないのですか?」(ジェイコブさん)

ミルコ ああ、けっこうヤバかったね。パドックでみんなにからかわれた(苦笑)。でもね

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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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