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【札幌記念予想】ハービン産駒が躍動する夏の大一番 前傾ラップ=牡中距離、後傾ラップ=牝マイラー

  • 2023年08月13日(日) 18時00分
 毎年GI馬が数頭出てくる夏の大一番。20年はノームコア(2人気1着)とペルシアンナイト(6人気2着)、ハービンジャー産駒のワンツーだった。21年もペルシアンナイトが8人気3着で、19年はブラストワンピースが3人気1着、18年はモズカッチャンが4人気3着と、最近はハービンジャー産駒の好走が目立つ(22年は出走なし)。また近4年の勝ち馬はいずれもロベルトの血を引いてもいる。前後半1000mで前半が速い前傾ラップではジャックドールにブラストワンピースと2000m超に実績がある牡馬が勝ち、後半が速い後傾ラップだとソダシにノームコアとマイルに良績ある牝馬が勝つ、というのが最近の様相。1人気は過去10年[0-4-3-3]で勝ちきれない。(解説:望田潤)


ジャックドール
 ディナースタの半兄で、ベルリンブランデンブルクトロフィー(独G2・芝1600m)のスリップストリームやファーストフライトH(米G2・ダ7F)のポルトボヌールの甥。牝祖イッツインジエアーは北米のG1を勝ちまくった名牝。母父アンブライドルズソングはコントレイルなどの母父。ハナには拘らないが、23年大阪杯や22年札幌記念のように高速巡行力や機動力で押し切るレースで強い。札幌2000は合っているので、ケレン味のない逃げで連覇を狙う。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース◎

シャフリヤール
 アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父エッセンスオブドバイはスーパーダービー(米G2・ダ9F)勝ち馬。ディープインパクト的なしなやか体質でダービーを鋭く差し切ったが、古馬になって母方の北米パワー体質がより発現してきて、アルアインに近いタイプになってきた。今なら東京2400より札幌2000が適コースでは。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

ソーヴァリアント

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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