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【エリザベス女王杯予想】中だるみで上がり3Fのケイバに ステイゴールドとストームキャットに注

  • 2023年11月05日(日) 18時00分
 今年は4年ぶりに京都外2200で行われるエリザベス女王杯。京都で行われた直近3年(2017〜19年)の結果を振り返ってみると、19年の後半1000mが12.3-11.6-11.5-11.4-11.7、18年が12.5-12.0-11.6-11.4-11.7、17年が12.9-12.2-11.6-11.2-11.6と、だいたい上がり3F特化のレースに。何度も手合わせしている古牝馬たちの戦いだから、落ち着いた中だるみレースになりやすい。血統的には19年1着ラッキーライラック(父オルフェーヴル)、19年2着18年2着17年2着クロコスミア(父ステイゴールド)と、母系に軽い北米スピード血脈が入るステイゴールド系が活躍しているが、今年の登録馬でステイゴールド系はライラック(父オルフェーヴル)だけ。モズカッチャンやラヴズオンリーユーの母系に入るストームキャットにも注意を払いたい。(解説:望田潤)


アートハウス
 シークレットコードの姪でホウオウスクラムのイトコ。母パールコードは秋華賞2着。母母マジックコードはカナダ古牝馬チャンピオンで子孫にシャマルなどがいる。父スクリーンヒーローはモーリスやゴールドアクターなどを輩出。ロベルト系×ネオユニヴァース系らしい後駆で、小回りのきく脚質はウインマリリンと近いイメージでもある。愛知杯が前後半63.9-59.2、ローズSが前後半60.2-58.3。前半スローの上がり特化のレースになればGIでも面白い。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

イズジョーノキセキ
 アイスブラストの半妹でディアーウィッシュの姪。ブリガドーンやダイバーシティなども同牝系。エピファネイア×キングカメハメハはデアリングタクト、クラヴェル、スカイグルーヴ、ソネットフレーズなどと同じで牝馬がよく走る。長手の体型のエピファネイア産駒で、戦績どおりの大箱向き中距離馬。京都外2200は舞台としては合っている。22年府中牝馬Sのようにペースが流れて少し上がりがかかってくれれば、ソダシを差し切った豪脚復活もあるか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

ククナ
 アライバルの半妹でピオネロやセレシオンの姪。母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着。母母クルソラは亜3歳牝馬チャンピオン。キングカメハメハ×ディープインパクトはヒートオンビート、アンドヴァラナウト、ブラヴァス、ランフォザローゼスなどと同じ。小倉記念は中団から意外に差せなかったが、母のリファール4×4譲りの粘着力で走る中距離馬だから、もう少し前で受けるようなレースがベターかも。ちなみに全3勝の4角順位は3、5、3。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

ゴールドエクリプス
 母ゴールドグローリー(JRA1勝)は優秀な繁殖で、本馬の他にもゴールドハイアー(父ヘニーヒューズ、JRA現役4勝)やゴールドバランサー(父ゴールドアクター、JRA現役3勝)を産んでいる。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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