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【有馬記念予想】持続戦で力どおり、上がりのケイバで波乱 穴なら長距離GI連対牡とダンジグもち牝

  • 2023年12月17日(日) 18時00分
 最近の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは6例。3000m以上の長距離GIで連対のある牡(ボルドグフーシュ、ディープボンド、ワールドプレミア、シュヴァルグラン)、ダンジグの血を引く牝(サラキア、クイーンズリング)、この2パターンに大別できる。登録馬のなかで長距離GI連対のある牡はジャスティンパレス、タイトルホルダー、タスティエーラ、ディープボンド。ダンジグの血を引く牝はウインマリリン。

 また過去5年の有馬記念において、上がり3Fの中に11秒台が入ったのが22年(1人気-6人気-3人気)と20年(1人気-11人気-2人気)と18年(3人気-1人気-9人気)。3Fとも12秒以上だったのが21年(1人気-5人気-2人気)と19年(2人気-3人気-4人気)。上がり特化のケイバになると人気薄が絡み、流れて持続戦になると力どおり、という傾向もうっすらと。(解説:望田潤)


アイアンバローズ
 母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリスやジャスティンパレスを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップ。母父ロイヤルアンセムはシアトリカル産駒で芝10〜12FのG1を3勝。そこにオルフェーヴルだから長距離のスタミナが自慢で、母母父ロベルト系らしく小脚がきいて機動力にも富む。中山内回りの長丁場はピッタリで、ステイヤーズSは毎年好走するが、あんなケイバに持ち込めるならば。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

ウインマリリン
 ウインマーレライ、マイネヒメル、イペルラーニオの半妹でマイネルマーティンの叔母。コラソンビートも近親。母父フサイチペガサスはケンタッキーダービー馬でロードレガリスやプルパレイなどの母父。スクリーンヒーロー産駒でダンジグのクロスはジェネラーレウーノと同じ。牝馬ながらパワーと機動力で走るタイプで、BCフィリー&メアターフも狭いインに突っ込んで食い下がっていた。中山内回りは合うタイプだし、巧く内々を立ち回りたい。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

シャフリヤール
 アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父エッセンスオブドバイはスーパーダービー(米G2・ダ9F)勝ち馬。日本ダービーをしなやかに差し切ったが、古馬になると母方の北米パワー体質がより発現してきて、アルアインに近いタイプになってきた。強豪2頭と叩き合ったBCターフは悪くない内容で、今なら中山でもあんな立ち回りが出来るのでは。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

ジャスティンパレス
 母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリスやアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなど。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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