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「朝から映画を観に行ったんやけど…」映画館で痛恨のミスをやらかし…!?

  • 2024年02月13日(火) 18時01分
太論

▲映画館でまさかのやらかしが…(撮影:桂伸也)


先週は久々に梅田厩舎とのコンビが実現。サイモンオリーブに騎乗して結果は9着でしたが、「次も乗せてもらえたら動きそう」と手応えをつかんだ様子です。また、帰厩したガンバルフトシにうれしい変化が!自らの手でビッシリ仕上げるとのことで、復帰戦が俄然楽しみになりました。

ユーザー質問では、ドラマの話題から今日の出来事へ…。映画館で痛恨のミスをやらかした小牧騎手、その顛末やいかに⁉

(取材・文=不破由妃子)

帰厩したガンバルフトシが坂路で好時計「オーナーもビックリや」


──先週は、土曜日の京都8Rで梅田厩舎のサイモンオリーブに騎乗(16番人気9着)。梅田厩舎のサイモンといえば、サイモンラムセスが印象的ですが、久々に依頼があったんですね。

小牧 馬主さんサイドにお会いしたときに、「また乗せてください」ってお願いしてたんです。そうしたら、さっそく依頼をもらってね。久しぶりに乗せてもらえてうれしかったです。

──結果は9着ではありましたが、“ザ・小牧太”ともいえる美しいスタートでした。

小牧 ハナに行く馬がいなかったから、一か八か、行ってみようかなという思いもあってね。久しぶりに自分でスタートを決めて行ったんやけど、叩いても行かれへんかった。あとは4コーナーで窮屈になってしまって、ちょっと危ないシーンがあったり。

──でも、前が開いてからは脚を見せましたね。

小牧 ジワジワとね。ちょっとズブそうな馬やけど、もし次も乗せてもらえたら動くかもしれんなという感触は残った。もっとやれそうな感じやし、厩舎にも伝えたけど、1400mのほうがいいかもしれん。

──そういえば、ムチの使用で戒告が…。

小牧 上がってきてから映像を見たら、8回も叩いてしまって。必死になるとどうしても…。アカンねぇ。次からはね、逆ムチで持たんようにしようと思って。順手ならそんなに連打できないだろうし、バランスも崩れへん。そのほうがリズムを狂わせることなく追ってこられるやろうなと思いながら、レースを見返してましたわ。そもそも昔はそれほど逆ムチで持たんかったしね。

──なぜ逆ムチに?

小牧 そのほうが力が入りやすいから。でも、そうしたからといって、伸びるわけじゃないんやけどね、馬って。

──ムチの制裁は、積み重なるとどんどん過怠金の額も大きくなって、今年からは騎乗停止もあるとか。

小牧 3万、5万、10万ときて、その次は今年から騎乗停止やね。貴重な乗り馬をふいにするわけにはいかんから、ホンマに気を付けますわ。

──さて、先週の水曜日には、ガンバルフトシが坂路でいい時計を出していましたね。

小牧 そうやねん。あんな時計が出たのは初めて。馬なりだったけど、初めて楽に13秒を切ってきたわ(最後の1ハロンが12秒6)。オーナーの伊藤さんも、時計を見てビックリしとった。あとは、馬が大きくなってる。まだ太いし、お腹もちょこっと出ているけど、それ以上に全体的に大きくなってるね。いいことや。

──時計が出たことも含めて、絶賛成長中の可能性も。楽しみです。

小牧 そうやね。まだどこを使うか決める段階にはないけど、とりあえず、自分でビッシリ乗っていこうと思って。明日もまたサーッとやります。全体的にはあんまり行かんとこうと思っているけど、最後の1ハロンだけは13秒を切るように乗ってきますわ。そこでまた楽に12秒台が出るようなら、変化は本物やね。

──では、ユーザーからの質問です。「小牧さん、『不適切にもほどがある!』というドラマ観ていますか? もし観ていなかったら、ぜひオススメしたいです。我々の世代が共感できるというか、懐かしいエピソードがいっぱいで楽しめますよ」。

小牧 そういえば、ひかりに「お父さんがいつも言っているようなことがセリフに出てくる」って言われたわ(笑)。真面目なドラマが好きやから、コメディ系はあんまり観ないんやけど、あれは面白いらしいね。ちょっと見てみます。この前もちょっと話したけど、『春になったら』は毎回泣いてるわ。むっちゃ泣いてる(笑)。あとは『アイのない恋人たち』がすごくいい。

──恋愛系も観るんですね(笑)。

小牧 観るよ! 今日はね、朝6時に風呂に入って、8時半からの映画を観に行ったんやけど…。

──相変わらず始動が早い! 今日は何を観たんですか?

小牧 ミュージカル映画の『カラーパープル』を観に行ったんやけど、いつまで経っても違う映画が流れていて、『カラーパープル』が始まらないねん。「おかしいな。これのあとやったかな」と思いながらずっと観てたんやけど、やっぱりおかしいから、一旦外に出たら…。間違えて隣のスクリーンに入ってた(笑)。「おかしいな」と思いながらも、たっぷり1時間、別の映画を観てたんやわ。僕がいたのは7番スクリーン、『カラーパープル』は8番やった(笑)。

──小牧さん…(苦笑)。映画で最初の1時間を見逃すなんて、これ以上ない痛恨です。その後、どうされたんですか?

小牧 8番の部屋に移って途中から観た。いい映画なんやろうけど、全然楽しめなかったわ。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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