対象レース：2024年2月10日(土)船橋8R 久留里賞(C2)

　競馬予想家の安井涼太と申します。普段は「安井涼太の危険な人気馬(毎週木曜日20時公開)」という動画や「今週使える！予想の格言(毎週金曜日18時公開)」というコラムの連載や、「ウマい！予想ライブ」にも出演させていただいています。今回はリニューアルした予想の頭脳のコラムのご依頼をいただきましたので、どういった考えで的中できたのかなどをお伝えできればと思っています。

　その前に、まずは簡単に予想理論についてご紹介させていただければと思います。現在は中央、地方ともに予想を提供していますが、基本的に考え方は同じ。ラップや走破時計をベースに競走馬の適性と能力を見極めて予想をしています。

　一般的な指数は1つの値で能力を判別していますが、競走馬の能力は1つの指数で判断できるものではないと考えています。そのため、スピード、パワー、スタミナ、根性といった複数の指数を作成し、競走馬の能力や適性を数値で可視化しているのが強みだと考えています。なお、4つの指数はそれぞれ下記の通りとなります。

スピード⇒競走馬の最高速度を表すもの
スタミナ⇒競走馬の持久力を表すもの
パワー⇒競走馬の加速力を表すもの
根性⇒競走馬の最後まで粘り強く走り切れるかを表すもの

　その上で、今回のコースや条件でどのような能力が問われるかを判断し、予想を組み立てています。今回取り上げさせていただく船橋8R久留里賞ですと、船橋競馬場はスパイラルカーブが導入されている関係で地方の中でも比較的差しが決まりやすいコースとなっています。よって、指数的には加速力を示すパワーを重視すべき場面だと判断しました。

　まず、抜けた1番人気のテクノダイヤモンドは競走馬にとって最も重要であるスピードの値が抜けており、かつパワーの値も高いため素直に信頼すべきと判断できました。

　そして、今回高配当のキモとなった10番人気2着ヴェルデヴェントはパワーが4位タイ。近2走は船橋競馬場で上がり3ハロン39秒台を記録していたほか、少し遡れば浦和競馬場で上がり上位を記録するなど確かな決め手を有しており、ここでも高いパワーの値を記録していました。また、5番人気3着のリュウノラプターに関しては近3走で上がり上位を記録しており、今回はパワー1位とそれぞれ狙える状況でした。

　逆に3番人気のサーブルミラージュはパワーが6位とやや低く、4番人気デルマカタスカシに至ってはパワーが9位となっており、それぞれ馬券から外すことができました。これも各馬の能力を4つの指数で判断していることでできた事だと考えています。

　特に地方競馬に関しては配当的な面からも絞る事を心がけています。今回の船橋8R久留里賞の場合は人気のテクノダイヤモンドが信頼できるとなれば、馬券は3連単の1着固定のみで勝負することに。1番人気を軸にする場合は相手もさらに絞るケースも多いですが、今回の場合は前述の通り3〜4番人気馬の評価を下げる事ができたので、3連単20点なら十分1番人気から購入してもプラスにすることが可能だと判断しました。

　この週は今回取り上げたレースの他にも2月6日(火)の笠松7Rで3連単99.5倍×1,600円=159,200円、2月7日(水)の笠松7Rで3連複40.4倍×10,000円=404,000円、同日の船橋6Rで3連複332.8倍×600円=199,680円、2月11日(日)の佐賀8Rで3連複17.9倍×10,000円=179,000円など的中する事ができました。

　指数的に絞れるレースの時は3連複1点など極限まで買い目を絞って勝負していますので、少点数で当てたい！という方や地方競馬でも高額払い戻しを狙いたい！という方はぜひ参考にしていただけると幸いです。そして、中央も今回ご紹介した各指数を用いて予想を提供していますので、そちらも合わせて注目していただけると嬉しいです。



今回解説の予想結果はこちら。