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【#44】ようやく訪れた調整ルームでのリハビリ当日 懐かしい景色を目の当たりにした雄造騎手の目には涙が…

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  • 2024年03月18日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

調整ルームでのリハビリが決まって以降、普段のリハビリにも積極的に取り組んでいたという雄造騎手。課題は山積ながらも、これまで以上に結果が出ていたといいます。一方で、そこに向けての“食べない減量”を頑なに続ける雄造騎手に由紀子さんは頭を悩ませていました。

そんな中迎えた当日。調整ルームでのリハビリを前に、移動中に見た景色に雄造騎手の目には光るものが…

「俺には遠いよ」とポツリ。近くて遠い地元の景色


 普段から騎手のトレーニングを担当されている藤田理学療法士が、淡海医療センターに来てくださいました。翌週に控えた調整ルームでのリハビリを前に、淡海医療センターの療法士の皆さんと情報を共有し、現状把握をしたいとのことでした。

 淡海医療センターの療法士の先生方がご配慮くださり、藤田先生が夫のリハビリ姿を見学できるよう、この日のリハビリは藤田先生が病院に到着される時間に合わせて実施されました。そこには(高田)潤さんの姿も。同じジョッキーという立場から、藤田先生に夫の現状等を説明してくれていたのです。

 リハビリの見学を終えた藤田先生からは、こんな言葉をいただきました。

「思っていたより動けています。ただ、課題は山積みです。淡海医療センターの先生方、潤さんから情報をいただいたので、課題をひとつひとつクリアするためのリハビリメニューを考えます。白浜さんの未来のために、僕も頑張ります。よろしくお願いします」

 淡海医療センターの療法士の先生方に最近の夫について確認したところ、夫は普段から競馬に深く関わっている藤田先生のリハビリを受けることになり、俄然やる気が出てきたとのこと。積極的にリハビリに取り組む日が続いていて、頑張っているぶん、これまで以上に結果も出ているようでした。

 ただ、相変わらず食事には手をつけず…。先生方の話を受けて、夫に食事を摂るよう再度伝えたのですが、「食べない減量で落馬前と変わらない51.3キロまで落ちた。数週間で6キロの減量に成功した!」と、喜んでいる始末(苦笑)。「ずっとこの生活はできない。食べることを考えると、あと1キロは落としておきたいから、もう少しこの生活を続ける」と言い、私や栄養士さんの言葉は一切響かないようでした。

 そして迎えた調整ルームでの藤田先生によるリハビリの日。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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