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【#47】「退院はあくまで通過点」浮かれる雄造騎手に対し鬼嫁が突きつけた“約束事”とは!?

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  • 2024年04月08日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

当初の予定より6日早い退院が決まった雄造騎手。その知らせを聞くと、まるでゴールかのように喜んでいる様子だったのだとか。しかし退院後の辛いであろう日々と今の夫の感情との乖離を予見した鬼嫁は、厳しい現実を伝えることに。そこで鬼嫁が家族の再スタートとして雄造騎手に提案した“家での約束事”とは──。

「入院生活は地獄と言っていたが、これからが本当の地獄かもしれない」


 当初の予定より6日間早い退院が決まった夫。電話でそのことを伝えると、予想した通り、手放しで喜んでいる様子でした。

 夫は退院をゴールだと思っているようですが、退院は最初の通過点であって、決してゴールではありません。競走馬に例えるなら、今の夫は繁殖牧場から育成牧場へ出発する手前くらいの状態。それなのに、夫は引退式に挑む名馬の如く、やり切った感を醸し出していました(笑)。

 退院となれば、今は見えていない現実が押し寄せてきて、夫はきっと辛い日々と向き合わなければなりません。浮かれた気持ちのまま退院するのは、本人の気持ちの落差が激しすぎると思いました。そこで私は「家での約束事をしよう」と提案し、夫にいくつか厳しい話をすることに。

・できないこと、わからないことがあれば、まずは自分で考えて調べてほしい。
・40代の男性、社会人として、どう行動すべきかを常に考えてほしい。
・私は妻の責任として回復期の2年間、回復に繋がることに関して全力でサポートをする。
・貴方は夫の責任をどう果たすのかをよく考えてほしい。
・今回の事態は、感情で物事を決めて進めてもいいことはない。常に合理的な判断が必要だと私は思う。ゴールを決めてA→B→Cと順序立ててリハビリをし、できないことをできるようにしていこう。
・これからがスタート。療法士の先生や私もサポートはできるけれど、現状から抜け出すためには貴方が頑張るしかない。
・入院生活は地獄だと言っていたけど、これからが本当の地獄になるかもしれない。
・地獄になるかならないかは、すべて貴方次第。頑張ってね!

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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