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数少ない3歳ハンデ戦

  • 2006年06月26日(月) 23時50分
 ラジオNIKKEI賞は今年からハンデ戦になった。3歳限定戦でハンデとは珍しいな…と、過去の例を思い出してみたところ、01年まではやまゆりSとさくらんぼS、900万下(当時)の特別戦がハンデ戦であったことを思い出した。

 そこで今回は両特別において、どんな斤量を課せられていたを振り返ってみたい。セックスアローワンスは調整し、トップハンデだった馬は+(2位馬との斤量差)、2位以下だった馬は−(トップハンデとの斤量差)で示す。「や」はやまゆりS、「さ」はさくらんぼS、その直後の数字はトップハンデタイの馬が何頭いたかだ。

      1着馬 2着馬 3着馬
01年や(1)  -3   -2   +2
01年さ(2)  -1   +1   -1
00年や(5)  +1   +1   -1
00年さ(1)  -1   +1   -1
99年や(2)  -3   +1   -2
99年さ(1)  -3   +1   -4
98年や(3)  +1   +1   -1
98年さ(4)  -1   +1   +1
97年や(1)  -1   -3   -1
97年さ(1)  +2   -2   -2


 全体の印象として、トップハンデの馬は意外に1着を取れていない。1着になっているのは、同斤のトップハンデが3頭以上いた1Rと、後にGIホースとなるマチカネフクキタル(97年さくらんぼS1着)だ。

 反対に1頭か2頭のトップハンデ馬は、なんだかんだで2、3着には来る。例外は97年のやまゆりSでトムボーイキャットが11着に沈んでいるのだが、これは牝馬で数値上のトップではなかった。

 今回はハンデ決定前に書いているので具体的な馬にまで触れられないが、トップハンデ馬は「そこそこ重視」くらいがいいスタンスだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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