私事だが、昨年から北海道文化放送(UHB)の「ドラマチック競馬」で司会を務めている。そんなわけで、今週は函館のOP特別、UHB杯について書いてみたい。
函館といえば、独特の洋芝で時計がかかることが有名である。特に今年はビーナスラインやエリモハリアーのように、コース実績のある馬が活躍している。
そこで、函館の芝1200mではどんな血統の馬が活躍しているのか調べてみた。対象期間は96年から今年7月17日までの10年強。良馬場のみを対象とし、2,3歳限定戦は除いてある。
102走とサンプルは少ないが、単勝回収率が141%・複勝97%で、勝率・連対率とも平均より高いのがロベルト系だ。
単に勝率・連対率だけならパーソロンなどの系統の方が高いのだが、こちらは回収率が単複とも60%台。本命サイドの馬しか来ていないことが分かる。
ロベルト系と同じヘイルトゥリーズン系に属するターントゥ系も回収率は高く、中でもサンデーサイレンス系は単複とも回収率が90%となっている。
今回の登録馬にロベルト系とSS系は各1頭。ビワタケヒデ産駒のダンスオブサロメとSS産駒のレオニダス。ともに1000万条件を勝ったばかりだが、ハンデ戦だけにいきなり通用する可能性もある。
ただ、この2頭は函館続戦組でもあり、「他の競馬場との馬場の違い」が重大なテーマになるわけではない。そこで、クラス変動無し・前走他競馬場を条件に加えてみると、系統を問わずに穴馬の躍進が目立ち、プリンスリーギフト系(現在ではサクラバクシンオーが主流)や広義のノーザンダンサー系が穴をあけていることが分かる。
サクラバクシンオー産駒でコース替わりというとスプリングクレタが登録しているが、長期の休養明け。それよりはノーザンダンサーの方からスナークスズラン(ダンシングブレーヴ産駒)を挙げた方が良さそうだ。