GIIになって以降の札幌記念を振り返ると、年齢の若い馬ほど連対率が高いという傾向がある。
とはいえ、3歳馬は[2-0-1-4]と極めてサンプル数が少ない状況。アドマイヤムーンの評価をどうするかは極めて難しい。
まず[2-0-1-4]の中身を見ると、2勝はエアエミネムとサクラプレジデント、3着はジャングルポケットによるもの。残り4頭は、
・ウインシュナイト 当時2戦1勝
・ファストタテヤマ 前走ダービー15着
・アドマイヤドン 皐月賞7着、ダービー6着
・スムースバリトン 東スポ杯1着以来の休み明け
となっている。
こうしてみると、レース実績を頼りに判断するのはなかなか難しい。
ちなみに、他の8月中距離別定重賞(牝馬戦、3歳戦除く)で3歳馬が3着以内したケースを探すと、
・96年小倉記念1着ヒシナタリー
→前走宝塚記念4着
・96年函館記念3着ザフォリア
→前走ラジオたんぱ賞5着
・98年小倉記念3着ビワタケヒデ
→前走ラジオたんぱ賞優勝
同条件における過去10年全体の3歳馬は[3-1-2-10]といまひとつだが、1番人気になった馬は[0-0-2-1]、2番人気は[3-0-0-0]と96年函館記念のロイヤルタッチ以外は馬券に絡んでいる。
今回のアドマイヤムーンは上位人気が予想されるし、馬券に絡むという点では強気に考えてよさそうだ。ただ、近走の脚質を見ると開幕2週目の馬場で1着を取りきれるかどうかは微妙なところ。2番人気に収まるようならアタマ付けでもいいが、予想以上に人気がヒートするようなら、2,3着付け、特に3着付けを厚くするのも手だろう。