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アドマイヤムーンに年齢のハンデはあるか?

  • 2006年08月14日(月) 23時50分
 GIIになって以降の札幌記念を振り返ると、年齢の若い馬ほど連対率が高いという傾向がある。

 とはいえ、3歳馬は[2-0-1-4]と極めてサンプル数が少ない状況。アドマイヤムーンの評価をどうするかは極めて難しい。

 まず[2-0-1-4]の中身を見ると、2勝はエアエミネムとサクラプレジデント、3着はジャングルポケットによるもの。残り4頭は、

・ウインシュナイト 当時2戦1勝
・ファストタテヤマ 前走ダービー15着
・アドマイヤドン 皐月賞7着、ダービー6着
・スムースバリトン 東スポ杯1着以来の休み明け

となっている。

 こうしてみると、レース実績を頼りに判断するのはなかなか難しい。

 ちなみに、他の8月中距離別定重賞(牝馬戦、3歳戦除く)で3歳馬が3着以内したケースを探すと、

・96年小倉記念1着ヒシナタリー
→前走宝塚記念4着
・96年函館記念3着ザフォリア
→前走ラジオたんぱ賞5着
・98年小倉記念3着ビワタケヒデ
→前走ラジオたんぱ賞優勝

 同条件における過去10年全体の3歳馬は[3-1-2-10]といまひとつだが、1番人気になった馬は[0-0-2-1]、2番人気は[3-0-0-0]と96年函館記念のロイヤルタッチ以外は馬券に絡んでいる。

 今回のアドマイヤムーンは上位人気が予想されるし、馬券に絡むという点では強気に考えてよさそうだ。ただ、近走の脚質を見ると開幕2週目の馬場で1着を取りきれるかどうかは微妙なところ。2番人気に収まるようならアタマ付けでもいいが、予想以上に人気がヒートするようなら、2,3着付け、特に3着付けを厚くするのも手だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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