セントウルSには外国調教馬のテイクオーバーターゲットが出走を予定している。
59kgという斤量や日本競馬への適性などが話題になりそうだし、結果はやってみないと分からない。しかし、一般論として、平地の国際競走に出てくる外国調教馬は「買い」である。
96年以降の約10年間で、平地の国際競走に出走した外国調教馬はのべ144頭。その成績は[11-4-11-118]で、回収率は単勝が114%、複勝が91%となっている。
ただその中で、出走数の半分を占めるJCにおける外国調教馬は[4-2-4-55]で、回収率は単66%、複79%と全体の足を引っ張っている。
JCを除いてJCダートを除かないとなると恣意的(フリートストリートダンサーによる高配当を残すことになる)なので芝ダートともにJCを除外すると、外国調教馬の成績は[6-2-6-46]で回収率が単121%、複107%。これならば、積極的にチャレンジする価値があると言えるだろう。
ただ、勝率10.0%、連対率13.3%という数値が示すように、どれもこれも来るというわけではないし、高回収率は、時々出る穴馬によるものである。要するに「配当がつくなら買え」ということであって、テイクオーバーターゲットを買うかどうかもオッズ次第ということになるだろう。
ちなみに同馬は、このあとスプリンターズSにも出走を予定している。来日して2戦をともに好走するということはなかなか容易でないため、セントウルSとスプリンターズS、どちらで買うかは悩みどころだ。
左回りを1回しか経験していない(コーフィールド競馬場)ことを考えると中山のほうが良いように思うが、セントウルSで「馬券には絡まないがそれなりの好走」などをされてしまうと、本番のオッズが下がる。ここはまず、セントウルSの人気待ち、オッズ待ちという態勢でいきたい。