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毎日王冠の3歳馬

  • 2006年10月02日(月) 23時50分
 今年の毎日王冠は、3歳有力馬の登録が目立つ。

 毎日王冠の施行条件が3歳以上になってからもう随分たつが、ここまでレベルの高い3歳勢が登録してきた年はこれまで無かったと言ってもいい。

 過去20年の毎日王冠における3歳馬を振り返ると、大きく言って2つの時期に分けられる。

 前半の86〜95年はマル混になっていなかった時期もあり、内国産馬ばかりの出走。オグリキャップが1着、ニッポーテイオーが2着となっている。

 96年にはじめて内国産馬と外国産馬が1頭ずつ出走。バブルガムフェローが2番人気3着、タイキフォーチュンが1番人気8着だった。

 それ以降は外国産馬主体の時期となる。スティンガー以外はすべて外国産馬。さらにここ数年は外国産馬が弱くなったため、3歳馬の出走そのものが稀になっていた。過去5年だとシェルゲーム(04年4番人気6着)しかいない。

 さて、その3歳馬の通算成績だが、20年間で[1-2-2-11]で回収率が単勝10%・複勝48%となっている。馬券に絡んだ5頭はいずれも3番人気以内で、配当的な妙味は一切無いと言える。

 しかも、ジェニュインとタイキフォーチュンが1番人気で掲示板外に飛び、グラスワンダーが2番人気5着。ハイリスクローリターンという印象だ。

 そこで今年の状況をどう考えるかだが、やはり3歳馬中心の買い目は組みづらい。人気にならない馬はノーマークで、人気どころから渋々ヒモを1頭選ぶくらいの感じか。

 ただ、仮に連対馬が出た場合、その馬の前途は期待できるようになる。ここまで3歳の連対はニッポーテイオー、オグリキャップ、いずれもその後に複数回GI優勝を果たしている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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