今年の毎日王冠は、3歳有力馬の登録が目立つ。
毎日王冠の施行条件が3歳以上になってからもう随分たつが、ここまでレベルの高い3歳勢が登録してきた年はこれまで無かったと言ってもいい。
過去20年の毎日王冠における3歳馬を振り返ると、大きく言って2つの時期に分けられる。
前半の86〜95年はマル混になっていなかった時期もあり、内国産馬ばかりの出走。オグリキャップが1着、ニッポーテイオーが2着となっている。
96年にはじめて内国産馬と外国産馬が1頭ずつ出走。バブルガムフェローが2番人気3着、タイキフォーチュンが1番人気8着だった。
それ以降は外国産馬主体の時期となる。スティンガー以外はすべて外国産馬。さらにここ数年は外国産馬が弱くなったため、3歳馬の出走そのものが稀になっていた。過去5年だとシェルゲーム(04年4番人気6着)しかいない。
さて、その3歳馬の通算成績だが、20年間で[1-2-2-11]で回収率が単勝10%・複勝48%となっている。馬券に絡んだ5頭はいずれも3番人気以内で、配当的な妙味は一切無いと言える。
しかも、ジェニュインとタイキフォーチュンが1番人気で掲示板外に飛び、グラスワンダーが2番人気5着。ハイリスクローリターンという印象だ。
そこで今年の状況をどう考えるかだが、やはり3歳馬中心の買い目は組みづらい。人気にならない馬はノーマークで、人気どころから渋々ヒモを1頭選ぶくらいの感じか。
ただ、仮に連対馬が出た場合、その馬の前途は期待できるようになる。ここまで3歳の連対はニッポーテイオー、オグリキャップ、いずれもその後に複数回GI優勝を果たしている。