過去秋華賞に出走したサンデーサイレンス系の馬は、その成績が[2-2-0-59]となっている。全馬を均等買いした場合の回収率は単勝9%・複勝7%だ。
一応連対馬が4頭いながらも回収率がひとケタになっているのは、その4頭がいずれも人気馬だったからである。
01年 ローズバド
2番人気2着
03年 スティルインラブ
2番人気1着
03年 アドマイヤグルーヴ
1番人気2着
05年 エアメサイア
2番人気1着
これがまだ「1、2番人気ならかなりの割合で来る」というならいいのだが、1番人気ではトゥザヴィクトリーとダンスインザムードが、2番人気ではチアズグレイスとシャイニンルビーが4着以下に飛んでいる。
一方、今年の秋華賞はSS系の登録馬がやたらと多くなっている。
SS直仔が4頭、アドマイヤベガ産駒が3頭、アグネスタキオン、スペシャルウィーク、ステイゴールド、フジキセキ、ロイヤルタッチが各1頭。総勢12頭だ。登録全馬のほぼ半分にあたる。
中には出走ラインに満たない馬もいるが、それでも普通に買い目を組むと、SS系が3頭や4頭は入ってきそうな状況だ。
しかし、先述したように、過去10年の実績ではSS系はほとんど機能していないのである。1〜2番人気ならという条件を付けても、カワカミプリンセスがいる今年はアドマイヤキッスぐらいしか条件をクリアできないだろう。
一方で、これだけ頭数がいれば数の論理でなんとかなると考える手もある。特に人気サイドのSS系を積極的に取りたい本命党はそう考えたいところだろう。
反対に穴党にとっては、「SS系が来ても1頭」ならば買い目は絞れるし波乱も期待できるということになる。数の論理がどこまで通用するかが今年の秋華賞ではポイントになりそうだ。