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春実績馬が順調な今年

  • 2006年10月16日(月) 16時30分
 今年はダービー1、2、3着馬が揃って出走する菊花賞ということになる。それはそのまま新興勢力の台頭を阻むものなのか、それとも特に関係がないのか、まずは以下の表から考えてみたい。

 以下に示すのは過去10年の菊花賞1〜3着馬について、皐月賞・ダービーで3着以内の実績を◎、4、5着の馬を○、6着以下を△、不出走を−としたものだ。一番右の「頭数」は、ダービー1〜3着馬のうち何頭が菊花賞に出走していたかを示す。

   1着馬  2着馬  3着馬   頭数
05年 ◎◎  ◎△  △△   2頭
04年 −−  −△  −−   2頭
03年 △◎  −△  ◎◎   3頭
02年 −−  △△  ○○   0頭
01年 −−  −−  −−   2頭
00年 ◎◎  −○  △−   2頭
99年 ◎◎  ◎◎  −−   3頭
98年 ◎○  ◎◎  ○△   3頭
97年 −△  −−  ○◎   2頭
96年 −◎  ◎○  −◎   3頭


 ダービー1〜3着馬が揃って出走したことは、過去10年で4回。3頭中2頭が出走したケースでは既成勢力の強い年・新興勢力の強い年がいりまじっているが、3頭揃った年は既成勢力が強いという印象だ。

 03年はダービーの3、1着馬が馬券に絡み、ダービー2着だったゼンノロブロイが4着。98、99年は菊花賞1、2着馬が完全に既成勢力だった。96年にしても、勝ったダンスインザダークは熱発で皐月賞に出られなかっただけで、出ていればこの記号で「◎◎」となっていたことだろう。

 つまり今年は皐月賞・ダービーでともに3着以内だった馬が馬券に絡む可能性大なわけで、メイショウサムソンとドリームパスポートを両方外すことはありえないということになる。

 ただ一方で、1頭は皐月賞・ダービーともに馬券に絡んでいない馬が絡んでくるという計算も成り立つ。「メイショウサムソン・ドリームパスポート・アドマイヤメイン」とか「メイショウサムソン・ドリームパスポート・フサイチジャンク」といった3連複は無いということにもなるので、ひねる方法はありそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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