今年はダービー1、2、3着馬が揃って出走する菊花賞ということになる。それはそのまま新興勢力の台頭を阻むものなのか、それとも特に関係がないのか、まずは以下の表から考えてみたい。
以下に示すのは過去10年の菊花賞1〜3着馬について、皐月賞・ダービーで3着以内の実績を◎、4、5着の馬を○、6着以下を△、不出走を−としたものだ。一番右の「頭数」は、ダービー1〜3着馬のうち何頭が菊花賞に出走していたかを示す。
1着馬 2着馬 3着馬 頭数
05年 ◎◎ ◎△ △△ 2頭
04年 −− −△ −− 2頭
03年 △◎ −△ ◎◎ 3頭
02年 −− △△ ○○ 0頭
01年 −− −− −− 2頭
00年 ◎◎ −○ △− 2頭
99年 ◎◎ ◎◎ −− 3頭
98年 ◎○ ◎◎ ○△ 3頭
97年 −△ −− ○◎ 2頭
96年 −◎ ◎○ −◎ 3頭
ダービー1〜3着馬が揃って出走したことは、過去10年で4回。3頭中2頭が出走したケースでは既成勢力の強い年・新興勢力の強い年がいりまじっているが、3頭揃った年は既成勢力が強いという印象だ。
03年はダービーの3、1着馬が馬券に絡み、ダービー2着だったゼンノロブロイが4着。98、99年は菊花賞1、2着馬が完全に既成勢力だった。96年にしても、勝ったダンスインザダークは熱発で皐月賞に出られなかっただけで、出ていればこの記号で「◎◎」となっていたことだろう。
つまり今年は皐月賞・ダービーでともに3着以内だった馬が馬券に絡む可能性大なわけで、メイショウサムソンとドリームパスポートを両方外すことはありえないということになる。
ただ一方で、1頭は皐月賞・ダービーともに馬券に絡んでいない馬が絡んでくるという計算も成り立つ。「メイショウサムソン・ドリームパスポート・アドマイヤメイン」とか「メイショウサムソン・ドリームパスポート・フサイチジャンク」といった3連複は無いということにもなるので、ひねる方法はありそうだ。