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中枠が鬼門であるレース&コース!/マイルCS

  • 2018年11月11日(日) 18時00分

■マイルCS(G1・京都芝1600m外)フルゲート18頭/登録20頭


【特注データ】3行でわかる! レース攻略の糸口


 特注データとして扱うには弱いが、かなり意識しておきたいのが「枠番」である。外回りコースでクセのない形態でもあり、枠番の内外による有利・不利はそれほど大きくないのだが、センター枠番である馬番7-12番あたりの信頼度や回収率ベースの数値が低い。これは、レースデータとコースデータで共通する傾向だ。

 ここで掲載しているのは、マイルCSで5番人気以内に推された馬に限定した枠番データ。中枠である馬番7-12番はトータル[1-6-0-14]で勝率4.8%と、5番人気以内に推された回数がもっとも多いにもかかわらず、1勝しかできていない。当然ながら単勝適正回収値は29.0という低さで、複勝回収値でも62と低空飛行。ここを1着の馬券は避けるべきだ。

 あとは、コース&レースの両方でチョイ荒れ傾向が見られるのも、ぜひ覚えておきたいポイント。4-6番人気や7-9番人気を「1着」で狙う馬券をオススメしたい。年齢別で4-5歳馬が好成績をあげていることや、前走人気や前走着順が今回の結果に直結する傾向が強いというのも、予想をする上で押さえておきたい要所といえる。


【コース総論】京都芝1600m外 Cコース使用

・コースの要所!

★1番人気が意外にアテにならない。オイシイのは4-6番人気や7-9番人気。
★中枠だけ信頼度や回収値が低いという珍しい結果。相応の割引が必要か。
★基本的には「前」有利のコース。逃げた馬が最後まで粘るケースも多い。





 2コーナー奥のポケットがスタート地点で、最初のコーナー進入までかなり距離がある京都芝1600m外。コース形態からも、序盤でのポジション争いが激化することが少ないと推測できる。外回りなので最後の直線も約400mと長く余裕があるので、道中で「動き」が出ることは少ない。よどみのない流れになりやすいコースといえるだろう。

 人気馬がキッチリ能力を発揮できるコース──のはずなのだが、1番人気は[4-7-4-11]で勝率15.4%、単勝適正回収値46.7とイマイチな内容。その他の上位人気も、2着に取りこぼすケースの多さが目立つ。そうなると狙ってオイシイのは4-6番人気や7-9番人気で、単勝適正回収値は100の大台を突破。中穴を1着で狙うスタンスを推奨する。

 次に枠番だが、冒頭でも解説したように「中枠」である馬番7-12番の弱さが目立つ。勝率、連対率、複勝率のいずれも低調な数値で、評価できるのはギャップ値がプラス圏内である点だけ。それぞれ見どころアリの内枠や外枠と比較すると、いかにも買いづらい。「中枠不利」という結論となる、なかなか珍しいコースである。

 脚質面は基本的に先行勢が優勢。4コーナーを6番手以内で回った馬が17勝と他を圧倒しており、単勝適正回収値135.2と回収率ベースの数値も優秀だ。イメージ的にはもっと差せるコースなのだが、中団待機組は1着が5回に対して2着が13回、3着が16回と、いいところまではくるのだが差し切れていない。最速上がり馬よりも上がり2位馬のほうが好内容というのも、このコースが前有利であるのを裏付けている。

【レース総論】マイルCS(G1) 過去10年

・レースの要所!

★1番人気はわずか1勝と過信禁物。5勝をあげている4-6番人気が狙い目か。
★やはり中枠の不振が目立つ。平均人気トップでこの成績はいただけない。
★コースデータよりも差し優勢。速い上がりを使った馬の好成績も目立つ。
★4-5歳が他を圧倒。鞍上の乗り替わりがマイナスにならない点も要注目。








 レースの平均配当は、単勝1288円、馬連4891円、3連複1万8206円。馬連平均や3連複平均はやや低めだが、単勝平均はけっこう高い。その要因となっているのが、1番人気など人気馬が勝ちきれていないこと。3番人気以内馬[3-8-3-16]という成績からも、人気馬が意外にアテにならないレースであるのが見てとれる。

 対照的に絶好調なのが4-6番人気で、昨年もペルシアンナイトが4番人気で1着に好走。1番人気よりも、1-3番人気よりも、4-6番人気のほうが勝率が高いというのは、かなりの異常事態だ。また、8番人気で1着に激走した2014年のダノンシャークや、13番人気1着でファンをアッと言わせた2010年のエーシンフォワードなど、人気薄が1着に来るケースが多いレース。人気薄の単勝を買うのに、これほど適したレースもないだろう。

 次に枠番だが、ここでも中枠である馬番7-12番の不振が目立つ。平均人気が8.5ともっとも高いことを考えると、いかにも不甲斐ない結果といえる。脚質面はコースデータよりも差し優勢だが、これはG1なのだから当たり前。上がり上位馬が好成績を残していることからも、差し優勢のレースと考えたほうがいい。「差し→先行」決着が、もっとも可能性の高い決着パターンだろう。

 年齢別では4-5歳が圧倒的に優勢。それ以外の年齢も来てはいるが、過去10年で馬券に絡んだ馬の75%以上が4-5歳馬と、その占有率は非常に高い。おそらくこの傾向は、今後も続いていくことだろう。騎手関連データからは、外国人ジョッキーの成績が飛び抜けておらず、関西所属騎手の内容が良好であること。そして、鞍上の乗り替わりがマイナスにはならないという点を押さえておきたい。

 それ以外で「買い材料」といえそうなものをまとめたのが最後のデータ。いずれも信頼度だけでなく、回収率ベースの数値も優秀だ。人気に織り込まれそうな項目ではあるのだが、こういった条件を満たしている馬でも、意外と人気にならなかったりするのがマイルCSというレースなのである。

【血統総論】


 血統面では、3種牡馬の産駒をプラス評価の対象とした。その筆頭格は意外もアドマイヤムーン産駒で、[9-5-3-39]で勝率16.1%、連対率25.0%と、その信頼度の高さはディープインパクトを上回っている。また、タイキシャトル産駒が見せているコース適性の高さもなかなかのモノ。単勝適正回収値134.9、複勝回収値128と爆発力十分で、もし出走が叶えばベステンダンクの激走がある──かもしれない。

★マイルCS 総論×各論

 昨年の覇者であるペルシアンナイトに、春のマイル王であるモズアスコット、牡馬を相手に毎日王冠を完勝したアエロリット、いまだ無冠も実力は間違いなくG1級であるエアスピネルなど、好メンバーが揃った今年のマイルCS。ミッキーグローリー、ロジクライ、ケイアイノーテックなども侮れず、本当に楽しみな一戦となりそうだ。

 繰り返し強調してきた「中枠の弱さ」は現段階での評価に反映できないが、これはかなり割り引いて考えたいところ。まったく来ないというデータではないが、人気になっているのにこれだけ勝てていないのだから、そこには必ず理由がある。「馬番7-12番に入った馬を1着では狙わない」という方針を今から掲げておきたい。

 上位拮抗の一戦だが、僅差でトップ評価としたのはエアスピネル。昨年同様に「富士S→マイルCS」というローテでここに臨むが、前走の4着や強力な相手関係から、おそらく人気を落とすことだろう。しかし買い材料は豊富で、京都芝での実績も文句なし。福永ジョッキーの継続騎乗も、このレースに関してはプラスに評価すべきだろう。

 二番手評価にロードクエスト。前走のスワンSで見せた鬼脚には、正直なところ驚かされた。マイナス評価となった項目もあるのだが、「前走が最速上がりで2番人気1着」というのは、それを補ってあまりある強調材料。横山典ジョッキーに乗り替わる想定で、どういった乗り方をしてくるか本気で読めないが、それでもここは「買い」だろう。

 三番手評価にモズアスコット。久々だった前走では僅差の2着に敗れたが、その力はやはり一級品だ。久々を叩かれての上積みはかなり大きいはずで、実際に稽古での動きも素軽さを増している。気がかりな点をあげるならば、ルメール騎手の継続騎乗もあって、1番人気に推されそうなこと。そうなると、過去の傾向から1着では買いづらくなる。

 四番手評価にロジクライ。前走の富士Sで見せた鮮やかな勝ちっぷりからも侮れない1頭で、ここにきて本当に力をつけている。スッといい位置を取って流れに乗れるのは大きな強みで、落ち着いた流れになりそうな組み合わせであるのもプラス。当日の馬場バイアスにもよるが、おそらく展開利があるのは、この馬とアエロリットの2頭だろう。


■総論×各論・先週の馬券回顧




スケベ馬券、大失敗(#^ω^)ビキビキ

 今週も上位評価馬がキッチリ好走したのに、JBCクラシックの馬券はなぜかハズレ。なぜなら……人気馬同士の馬券を買いたくなかったので、穴馬3頭から流す馬単折り返しで勝負したから、でござるよ。そうしたら、人気の3頭で綺麗に決まるという「あるある」が炸裂(吐血)。アタイ、馬券下手というスキルのレベルが上がり続けている気がする。

※コース&血統データは2012年以降、レースデータは2008年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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