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福永騎手が意地を見せたJBC、“外国人騎手デー”だったエリザベス女王杯

  • 2018年11月13日(火) 18時00分
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モレイラ騎手が5勝を挙げるなど“外国人騎手デー”だった京都競馬


競馬ファンの方からのご質問にもお答えします!


『ダート競馬の祭典』JBC競走が初のJRA主催で行われ、メインのクラシックをケイティブレイブ号で制覇した福永祐一騎手、おめでとうございます!統一GIレース3勝目、ユーイチがずっと教え込んできたことが見事にその成果を上げた。

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JBCクラシックを制したケイティブレイブの口取り写真撮影


 逃げしかできないとレースの幅が狭くなり、可能性が少なくなっていく。新たな可能性を見つけ出すために厩舎スタッフとともに取り組んできた成果が見事に開花した。ユーイチの競馬への理念が半端じゃないことが証明されたように思う。

 いつも見ている競馬新聞も真っ黒になるくらいに書き込みなどして研究している。体力強化にも積極的に取り組む一方、パパとしての役目もしっかりこなしていて、自然な感じでパパと手をつなぐ愛娘に思わずシャッターを押してしまった。

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騎手としても、パパとしても奮闘中のユーイチ


 そばで奥様とお母様が見守っておられたのも微笑ましい光景でした。いいなー!奥様が僕に「つねちゃん元気ね!楽しみにしてるからパラリンピック挑戦頑張って!」と声をかけてくれました。「ありがとうございます。がんばります」とお返事。とっても嬉しかったです。

 JBCスプリントを勝利したルメール騎手はGI・4週連続勝利。「何とかストップさせたいという思いがあった」と話していたユーイチは有言実行。さすが!同期の誇りです。

 接戦で負けたオメガパフューム号騎乗の和田騎手も先が楽しみなレースをしてくれました。ゴール後2人が顔を見合わせるシーンがあり、なんかいいなーって感じでした。

***

 11日に行われた第43回エリザベス女王杯(GI・芝2200m)は、誘導馬に騎乗された川原さんが見事な女王に変身され、堂々と誘導する姿に見とれていました。思わず「今日のゲストプレゼンターの土屋太鳳さんか?」と思ってしまいましたよ(失礼しました)。華やかでしたね。こんな面でもライブ観戦の醍醐味がありますよね。皆さんもぜひライブ観戦を楽しんでくださいね。僕のコラム前々回、川原さんの回を思い出してください。

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誘導馬に騎乗する川原さん。堂々とした姿に見とれてしまいました


 華やかさを添えたエリザベス女王杯。ルメール騎手デーに変わり、モレイラ騎手デーでしたね。エリザベス女王杯を制覇。そしてJRA通算100勝も挙げ、記念の大きな1日になったことでしょう。お見事でした。

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京都5Rでデビュー勝ちを果たしたペルクナスとモレイラ騎手


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黄菊賞をコスモカレンドゥラで制して、JRA通算100勝達成!


 あるいは、外国人騎手デーだったかもしれませんね。12レース中、C.デムーロ騎手3勝3着3回。今年のリーディング独走ルメール騎手は3勝2着4回と固め勝ち。モレイラ騎手5勝、M.デムーロ騎手も土曜日2勝し、外国人騎手の勢いは止まりそうにありません。

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ランドネで修学院Sを制覇、C.デムーロ騎手もこの日3勝


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C.デムーロ騎手騎乗のカンタービレ。担当は父子3代の女王杯制覇に挑んだ松田全史助手


 そんな中でもなんとか「僕らにも力があるよ」と意地を見せてくれたのがユーイチと藤岡佑介騎手でした。クロコスミア騎乗の岩田騎手も寸前でかわされ悔しいレースでした。勝負って厳しいですね。

 僕もふっと思い出しました。1996年6月16日、デビュー年に阪急杯のエイティグロー号に騎乗し、勝ったと思った瞬間、河内騎手(現・調教師)騎乗のトーワウィナーに交わされてしまいました。

 タイムは1:08.5と同じなんですが、上がりタイムが0.1遅かったですね。ゴール板が見えた時、頭を上げた瞬間に差されてしまいました。僕の最後までの追い込みの甘さを痛感したレースだった。とっても勉強になりました。

 外国人騎手のマジックと呼ばれる手腕を学ぶいい機会だと思います。もっと深ーい競馬になっていくでしょうね。楽しみです。

 勝ったリスグラシュー号は能力がありながら勝ちきれなかったうっぷんを晴らし堂々のGI馬に。今後が楽しみです。矢作厩舎の底力ですね。おめでとうございます。

 矢作先生の赤いハットに土屋太鳳さんの赤いドレス、誘導馬に騎乗した川原さんの赤いドレス。そしてリスグラシュー号のエリザベス女王杯制覇の赤いレイが秋空に映えてとってもきれいでした。ライブ観戦ならではの絶景でした。

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 それと今週は、競馬場でウロウロしているとファンの方から質問があったので、僕なりに答えたいと思います。

★前脚を上げるしぐさをよく見ますが何か意味があるんですか?
常石 “まえがき”と言います。何か欲しい時に良くしますね。調教を終えて洗い場で手入れをしている時、「もういいから早く餌ください。お腹空いたよ」と訴えていますね。ちょっとすねた表情もあり、かわいいですよ。どこか不調がある時も訴えます。担当の厩務員さんはしぐさの違いが良く分かるので、信頼関係がとっても大事ですね。厩務員さんは馬の気持ちを読み取るプロです。

★パドックで頭を上下に良く振っていますが、どういう時にするんですか?
常石 人の気持ちを引こうとしたり、伝えたいことがある時などが多いと思います。虫、特に馬に付くハエなどを嫌うので、払ってほしいと訴えていることもあります。

★人間の言葉は理解できますか?
常石 名前を呼ばれると反応する馬は多いですね。経験豊富な馬は、並足、駆け足などの声掛けに反応します。馬とのコミュニケーションは、声のイントネーションも大事なポイントになります。ニンジンが大好きと思われていますが、レース後の過酷な運動の後は甘いおやつも角砂糖も好きです。馬によって違いがありますので、参考までに。

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 またいろいろ質問があれば聞いてくださいね。まだまだ続くGIを楽しみましょう。

つねかつこと常石勝義でした。

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常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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