スプリンターズSの穴馬は日本馬? それとも香港馬?【最終回】
netkeiba編集部(以下:編) いよいよ、今週でこのコラムも最終回となります。一昨年の天皇賞(秋)予想からスタートしたので、およそ2年間、ご愛顧いただいたということになります。回数で言うと、今回で93回目。テーマはもちろんスプリンターズS! 今週は前置きなしで、ふたりの答弁をじっくりとお楽しみください。
◆最重要トライアルとなるのは…!?
名波アカリ 今年のスプリンターズS、前年覇者のレッドファルクスは安田記念からの直行というローテーションを辿りますが、最重要トライアルはG2のセントウルSであるということは、衆目の一致するところではないかと存じます。メンバー的にもレースラップ的にもレベルの高い一戦であり、この組から上位馬が出ることは間違いないでしょう。
しかし問題は、そのレースラップが前半33秒8・後半33秒7、各馬の上がりを見れば32秒台が3頭もいる後傾ラップであること。今回の舞台は急坂のある中山コース、ましてG1の頂上決戦ということを考えれば、セントウルSの着順がそのまま今回にスライドするというのも考えにくいところです。
以上を踏まえ、また人気とのバランスも考えて私が推奨するのは、予想オッズ9番人気のラインミーティアです。セントウルSではファインニードルに0秒2及びませんでしたが、上がりの脚では0秒4上回っていました。元々阪神コースはファインニードルの得意コース。そして今回は関東馬が有利になる中山に舞台が移ることを考えれば、逆転も大いに考えられます。昨年までは一介の条件馬に過ぎませんでしたが、今年に入り、西田騎手とコンビを組んでからの活躍はまさに別馬。サマースプリントシリーズを制したその勢いで、G1の勲章まで一飲みにしていただきましょう……!
編 ありがとうございます。では、消し馬のほうはいかがでしょうか?