▲アイルランドでの修行を終えた野中騎手、これからの展望を語ります
今年の3月から10月までの7カ月間、アイルランドで武者修行をしてきた野中悠太郎騎手。その間の様子は当コラムで連載として、野中騎手自身に発信していただきました。大きな経験を経て、野中騎手にどんな変化が現れたのか。お話を聞かせてもらいに美浦トレセンを訪れると、そこにはたくさんの記者や関係者に囲まれながら笑顔いっぱいで話をする、野中騎手の姿がありました。ご本人を直撃インタビューします。
(取材・文:不破由妃子)
つらい思いはするけども、それを上回る何かが
──今後の予定ですが、あまりあいだを空けずにまた海外に行かれる予定だそうですね。
野中 はい。来年で減量期間が終わるので、減量があるうちは日本で乗ろうと思っているんですけど、その後はまた次の国に。
──次の国ということは、アイルランドとは別に国を見据えていらっしゃるんですか?
野中 そうですね。アイルランドの開催は本場ひとつしかなくて、日本でいうところの裏開催がないんですよ。競馬は毎日やってるんですが、場所が替われば上位のジョッキーも全員移動していくので、そこに若手が入り込むのは大変なんです。だから、早めに見切りをつけて辞めていくジョッキーもけっこういたりして。
──そうなんですね。そう考えると、“4カ月で26鞍”という数字の価値を改めて感じますね。
野中 はい。いろいろな方の協力があったおかげです。
──次の国はメドを立てていらっしゃるんですか?
野中 イギリスかフランスか…。できればヨーロッパがいいなと思っています。