日刊競馬編集長でお馴染みの柏木集保が、先週の重賞レースを独特の視点で回顧します
柏木集保
1分22秒6の勝ち時計がきわめて平凡だったのは、牝馬同士の2歳Sにしては珍しく一気に行く馬不在で、前半3ハロンは35.6秒にとどまったため。レース全体のバランスは、[35.6-11...
まず、2番人気に支持されつつ、前半の1000m通過56.9秒という猛ペースで飛ばし、最後は歩いて13着に沈んだローエングリンの逃げは、まあそういう強気なレース運びは理解できるとして...
伏兵の立場に回った安藤勝己のザッツザプレンティと、武豊サクラプレジデントは、ステップの神戸新聞杯と乗り方を変え、思い切った作戦に出ることが予測された。普通に推理すると、ザッツザプレ...
牝馬3冠馬が誕生した。3冠馬が出現するには、自信の能力の高さだけでなく、相手に恵まれることも必要と言われるが、今年の3歳牝馬、決してレベルは低くなく、スティルインラブの相手はライバ...
注目のファインモーションが7着に沈んでしまった。あえてという観点で敗因を求めるなら、変則の月曜追い切り、初コース、東京への輸送など、いくらでも理由はつけられるが、単勝1.3倍。天皇...
秋のG1の出発にふさわしい好レースだった。1分8秒0は、今季の中山の芝コンディションから予測された通りの勝ち時計で、なおかつ上位1〜5番人気の馬が1〜5着を占め、6〜10番人気の伏...
勝ったゼンノロブロイが菊花賞に向かうのか、それとも距離ベストの2000mの天皇賞(秋)に出走するのか、これは陣営の判断次第。シンボリクリスエスとの兼ね合いも多少はあるだろうし、この...
ヤマカツリリーの作ったレース流れは、61.0−60.5秒。飛ばしたようにみえたが、他に先行馬がいなかっただけで、スローにも近い平均ペース。各馬の能力が出し切れる流れだった。勝ったア...
人気馬、また可能性のある馬がごく限られていたので、注目は57キロでもビリーヴが勝ちきれるか。テンシノキセキの逆転なるか。アドマイヤマックス、デュランダルあたりが食い込めるか。焦点は...
ひと回りの成長が期待されたアドマイヤドン(父ティンバーカントリー)の馬体重は、458キロ。馬体重増だけが成長ではないが、480キロ近くあってもいいと思える4歳の秋の始動。この馬、強...
昨年のレースで3頭が上位1、3、5着を占めたトニービンの産駒は、さまざまなタイプの産駒はいても、みんな左回りの長い直線の底力勝負を歓迎する。今年は、その昨年3着のダービーレグノと、...
5歳エアエミネムと、3歳サクラプレジデントのマッチレースが注目を集め、結果はその通り、2頭の対決になった。勝ったサクラプレジデントは、馬体のバランスなどにまだ幼い面があり、まだまだ...
注目のファインモーションが2着に敗れる波乱に終ったが、逃げたオースミハルカが望外のスロー(1000m通過61.4秒)ペースに持ち込めた上、予想以上に最後までしぶとかったこと。また、...
雨にたたられ大幅に時計がかかると思えたが、午後になって回復。直前の古馬500万条件が芝1200m1分12秒1の決着だった。したがって、時計面での目安は1分12秒前後。そのくらいだと...
タイレコードの1分31秒8。快速重賞らしく今年もすごい時計で決着した。昨年のマグナーテンは46.4−45.4秒のマイペースで1分31秒8。一昨年、2番手から抜け出してマグナーテンが...
今年もやっぱり波乱の結末だった。ただし、例年と異なり今年は時計がかかったからではなく、勝ち時計は1分59秒9。いつもの年に比べ2秒近く速かったのが波乱の主要因だから、複雑。やっぱり...
発走直前になってゼンノショウグンが競走除外(右肩ハ行)となり、秋のG1を展望する注目のミレニアムバイオ(父サンデーサイレンス)には負けられない組み合わせとなった。死角があれば、午後...
どうしても逃げたいエーピーグリードが飛ばしてハイペースも考えられたが、マイペースになったエーピーグリードの1000m通過は60.3秒のゆったりした平均ペース(前回はこの馬、1000...
小回りの平坦コース1800m。勝ち時計は1分48秒4。カッツミーが勝った昨年が、やっぱり1分48秒3。しかし、レースの流れはまったく違った。昨年が前半58.2-後半50.1-37....
3000mの菊花賞を制し、3200mの春の天皇賞を勝ったヒシミラクルには、どうしても最近では珍しいステイヤーのイメージが強いため、評価は下がっていたが、この2200mのG1をねじ伏...
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