無観客開催でも話題盛り沢山の競馬界
コロナウイルスの影響で無観客競馬が行われましたが、普段目にするとができないドラマが、たくさんありましたね。
四位騎手の最後のレースでは、騎手仲間がファンのように「四位!四位!」と声援を送りました。見事に勝ち切ったレースに感慨深いものがありました。僕は参加できずにとっても残念。こんな声が聞こえてくるのは、初めてのことですね。最高の引退式になったと思います。これからは調教師になって手腕を発揮してください。楽しみにしています。
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武豊騎手が大活躍。サウジアラビアで行われたサンバサウジダービーCで勝利しました。
サウジアラビアの地で重賞制覇した武豊騎手とフルフラット(c)netkeiba.com
サンバサウジダービーCに出走したフルフラットは、好スタートから2番手を走り、4コーナー手前で進出すると、直線はみるみる突き放して勝利。森厩舎は海外遠征に積極的で、これからも注目です。
そして今年から弥生賞ディープインパクト記念と改称された弥生賞では、ディープインパクト産駒のサトノフラッグで勝利。
ディープインパクト産駒のサトノフラッグで勝利(撮影:下野雄規)
四角を回るとき大外から先頭に取り付きあっさりと抜け出す強い競馬でした。まるで父・ディープインパクトを見ているようでした。
今年も強い馬が揃ってきて、クラシックが楽しみになります。全国的に自粛ムードが広がっていますが、一気に暗いニュースを吹き飛ばしてくれそうですね。
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3月1日には本田厩舎所属の泉谷楓真騎手が初騎乗初勝利。
初騎乗初勝利を飾った泉谷騎手とパチリ!
常石 初騎乗初勝利おめでとうございます!緊張はしなかったですか?
泉谷 ありがとうございます。緊張しなかったですが、ゲートが開いたときは、ちょっと慌ててしまいました。今日は、良い馬に乗せて頂いたおかげです。次からも頑張ります。よろしくお願いします。
常石 同着だったので不安はなかったですか?あきらめずによく頑張りましたね。
泉谷 最後までしっかりと追うことが大事だとよくわかりました。これからも頑張っていきます。
常石 楽しみにしています。頑張ってください。
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角居厩舎から、サートゥルナーリアは金鯱賞へ向かうとの情報。早速取材してきました。
担当の三浦厩務員にお聞きしました。
常石 いよいよ今年初戦ですね。
三浦 ここまで順調に来ています。まだまだ子供っぽいところはありますが、洗い場などでは落ち着いています。
常石 そうですね。鼻前で作業の邪魔をし申し訳ありませんが、話していても落ち着いていますね。
洗い場でのサートゥルナーリア
三浦 乗ると気難しいところがあるのでコントロールが難しいですが、気性面は成長を待つしかないでしょう。イレコミはなくなってきていますかね。それでも最後までしっかり伸びているというのは、脚を溜められている証拠でしょう。
調教中のサートゥルナーリア
常石 最後にしっかり伸びる馬ほど、気性がしっかりとしているので楽しみです。体も引き締まってバランスもいい感じですね。楽しみです。
杉山厩舎のロードマイウェイも取材してきました。
常石 金鯱賞は活躍馬が多く楽しみなレースですね。ロードマイウェイの様子はどうですか?
小関 うるさい面があったのですが落ち着いてきましたね。前走は後ろからの競馬になっても、いい脚を使ってくれました。どんなレースでもできるので楽しみです。これで5連勝中ですし、どこまで記録を伸ばしてくれるか楽しみですが、強い馬が集まってくるのでGI戦線に向けて勝負根性出して欲しいですね。
調教中のロードマイウェイ
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無観客で歓声が聞こえず寂しい感じですが、現場にいると蹄の音がよく聞こえて新鮮です。
いよいよクラシックも間近に迫ってきました。コロナウイルスの感染拡大が一日でも早く終息し、競馬場にお客さんの歓声が戻ってきて欲しいですね。
つねかつこと常石勝義でした。