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【凱旋門賞】ルメール騎手が“パリロンシャン競馬場”をコース解説「ラストは瞬発力も必要となる舞台」

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  • 2022年09月27日(火) 18時03分
海外競馬通信

▲ルメール騎手が地元フランスのパリロンシャン競馬場を解説(撮影:平松さとし)


10月2日(日)に、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(日本時間23時05分発走予定)。今年は日本から4頭の精鋭が挑みます。

これまでも日本のトップホースたちがチャレンジするも、未だ頂点には届いていない舞台。そこで、フランス競馬と日本競馬の両方を誰よりも知るルメール騎手に、パリロンシャン競馬場がどういうコースで、日本馬にはどのようなことが必要なのか、詳しく解説いただきます。

(取材・文=平松さとし)

2400m戦のヨーロッパ勢は強いが、凱旋門賞を制す日本馬は必ず出る


 日本での通年免許を取得する以前はフランスを主戦場にしていたクリストフ・ルメール騎手。パリロンシャン競馬場(2015年以前の名称はロンシャン競馬場)での騎乗経験も豊富で、ディープインパクトが3位入線(後に失格)した06年の凱旋門賞(G1)ではプライドに騎乗して2着。ディープインパクトに先着してみせた。

 そんなフランス人ジョッキーに、凱旋門賞の舞台について、伺ってみた。

 まず、筆者である私が、個人的に思っている事を率直にぶつけてみた。それは、皆が思っているほど馬場の差異に問題はないのではないか? という事。馬によっての馬場の巧拙や日本と欧州の馬場そのものの違いがあるのは当然の大前提として理解しているが、その上であくまでも個人的な見解として、実はそれを重要視し過ぎている傾向があると思うのだ。

 そう考えるに至った経緯やデータは沢山あるので、全てを紹介は出来ないが、例えば凱旋門賞で日本馬は過去に4度の2着があるが、そのいずれもが道悪だった事。また、直近では昨年がそうだったが、クロノジェネシスが惨敗した時も「日本馬に向かない馬場」と言われたわけだが、同じ日のフォレ賞(G1)でエントシャイデンが3着に好走していた事。

海外競馬通信

▲昨年のフォレ賞で3着に好走したエントシャイデン(c)netkeiba.com


 他にもあげれば枚挙に暇がないのだが、様々な例から、馬場云々よりも2400mという距離に於けるヨーロッパ勢の強さが、凱旋門賞で日本馬の前に立ちはだかっていると思えるのだ。

 そんな思いをルメール騎手に語ると、彼は次のように答えた。

「それは正しいと思います。距離の適性というか、2400m戦ではヨーロッパの馬は強いです」

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