▲先日500勝を達成した栗東を代表するトレーナー須貝尚介調教師 (C)netkeiba.com
JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムがスタートします。
初回のゲストは善臣騎手の競馬学校の同期、須貝尚介調教師です! 競馬学校第1期生のおふたり。学校生の時はどんな関係で、調教師と騎手に立場を変えた今、おふたりの絆はどんな風に変化したのでしょうか。そして、須貝調教師からの気になるお悩みは…!?
(取材・構成=大恵陽子)
ジャスタウェイの安田記念「同期とGIを勝てたことは嬉しかった」
──記念すべき第1回は同期の須貝尚介調教師です。お二人とも競馬学校第1期生ですが、どんな思い出がありますか?
須貝 第1回に呼んでいただけて、ありがたい限りです。(柴田)善臣も私も、乗馬経験があって競馬学校に入ったので、学校時代は乗り難しい馬によく乗せられていました。その時から彼は抜けていて、しっかりしていました。
──その後、美浦と栗東で分かれてそれぞれに活躍。今では騎手と調教師という立場になられて、2014年安田記念は須貝厩舎のジャスタウェイに柴田騎手が乗って勝つということもありました。
▲柴田善臣騎手とのコンビで安田記念を制したジャスタウェイ (撮影:下野雄規)
須貝 同期とGIを勝てたことは嬉しかったです。「さすが善臣」と思いましたね。ドバイデューティフリーを勝って世界ランキング1位になった後で、ドロドロの馬場であのパフォーマンスがあったからこそ、年間でも総合1位になったと思います。
──須貝厩舎からはその後もゴールドシップやソダシといったGI馬が活躍を見せました。
須貝 競馬はギャンブルだけで終わってほしくなくて、夢や感動、ドラマがあります。そういう風に感じてもらえるよう、スターホースをつくるのが私たちの仕事でなければならないと思っていて、ゴールドシップやソダシは