【レパードS予想】“ダート三冠”の最終戦へ 展望広がる一戦
ミッキーファイトの勝負強さに期待
新体系となったダート3冠最終戦のジャパンダートクラシック(10月2日・大井2000m)には、ケンタッキーダービー微差3着のフォーエバーヤング、東京ダービーを独走したラムジェットなどが出走する予定。そこに挑戦の展望が広がる一戦。今年から施行条件が変わり、底力が問われた京都1900mの「ユニコーンS」を3着したミッキーファイト(父ドレフォン)に期待したい。
続く東京ダービーを6馬身差で独走のラムジェットには0秒7差。ユニコーンSに続いて2着のサトノエピックにも0秒3差をつけられての完敗だが、直線入り口から挟まれて進路変更を余儀なくされる不利があった。
1着、2着馬には5戦のキャリアがあったが、もまれた経験もなかったミッキーファイトはキャリア2戦だったから致命的。ただし、あきらめることなく最後までがんばったのは、ゴール寸前に猛然と差した新馬戦と同じ勝負強さ。着差ほどの能力差はなかった。半兄に2022年のチャンピオンズCを制したジュンライトボルトを持つ期待馬らしい素質を感じさせた。今回の1番枠はプラスではないが、なんとか好位に取りついて流れに乗りたい。相手妙味は追って味のあるサンライズソレイユ、アラレタバシル。
ミッキーファイトの父ドレフォンの産駒は、2022年の皐月賞馬ジオグリフのイメージがあまりにも強いが、目下全国ダート限定種牡馬ランキング3位。実際には父と同じでダート戦で活躍する馬が大多数。芝の勝利はきわめて少ない。
母の父スペシャルウィーク(その母の父マルゼンスキー)産駒も、東京大賞典などダート10勝馬ローマンレジェンド、帝王賞などダート10勝のゴルトブリッツを筆頭に、高いダート適性を伝えたケースが珍しくない。母の父となってもジュンライトボルトを筆頭に、ジャパンダートダービー2着、平安Sなどの勝ち馬サンライズソア、みやこS、シリウスSの勝ち馬サンライズホープなどに少なからぬ影響を与えている。
札幌の「エルムS」は、上がり馬ナチュラルハイ(父スクリーンヒーロー)が伏兵。実績は下でも夏の函館、札幌のダート1700m[3-1-0-0]の適性がある。