【関屋記念予想】逃げ・先行馬が高配当を呼ぶ トゥードジボンの押し切りに期待
前走のタイムバランスを高評価
関屋記念は快速マイル重賞の代表格だが、他のマイル重賞とちょっと異なる特徴があることで知られる。最後の直線が659mもあるので流れが落ち着くこと。
最近10年の平均勝ち時計は「1分32秒4」だが、前後半800mの平均は「前半46秒67-後半45秒73」。前半の方が速かった年は3回だけ。ハイペースが好時計を生むわけではない。
長い直線を味方にする切れ味に勝る「差し=追い込み馬」向きのレースではあるが、前半のペースが厳しくないから「逃げ=先行馬」にも不利はない。4コーナーで3番手以内にいた「逃げ=先行型」が全連対馬20頭中、約半数の9頭を占めている。
人気上位は切れる差し馬であることが多いが、失速しないペースが味方する逃げ=先行タイプの粘り込みは好配当になる。
前走、京都の米子S1600mをコースレコードと0秒2差の「1分31秒5」で逃げ切ったのはトゥードジボン(父イスラボニータ)。
その前後半バランスは、「前半46秒6-後半44秒9」。コースは異なっても、前半のペースは関屋記念で出現しがちな流れとほとんど同じだった。それで後半を44秒9でまとめたからすごい。
再び似たような前後半バランスの再現がありえる。最後の直線は京都と同じようにほぼ平坦。また、新潟1600mは向正面も長いので、外枠は少しも不利ではない。
父イスラボニータ(その父フジキセキ、母の父Cozzeneコジーン)は、2013年の新潟2歳Sを2着し、新潟で行われた2014年のセントライト記念を快勝している。
代表産駒は今春の新潟大賞典を逃げ切ったヤマニンサルバム。同じく今春の福島牝馬Sを先行して抜け出したコスタボニータ(明日の小倉記念出走)。父と同じように、ローカルの平坦に近いコースでスピード能力全開が多い。
ジュンブロッサム、牝馬プレサージュリフトが相手本線。ディオ、パラレルヴィジョンがこれに続くが、伏兵はロジリオン、メイショウシンタケ。