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【新潟記念予想】レース史上最多6頭の牝馬出走 世代の“エース格”ライトバックの評価は

  • 2024年08月31日(土) 18時00分

近10回で連対なし 牝馬の逆襲なるか


 今年の新潟記念には、近年の傾向に反発するような特徴がある。「牝馬」が6頭も出走することだ。レース史上最多になる。最近10回の新潟記念には、連対した牝馬がいない。理由は、10年間に出走した牝馬はわずか16頭だけ(平均1.6頭)。さらには好走可能な有力牝馬はごく少なかった。

 しかし、夏のハンデ重賞の新潟記念は、グレード制が導入された1984年からの10年間に牝馬が5勝もしている。「夏は牝馬」の代名詞となる重賞だった。6頭も牝馬が揃えば、歴史がよみがえる可能性がある。先週の新潟2歳Sは、「2、3、4、5」着が牝馬。夏は牝馬の定説は生きている。

 注目は3歳牝馬ライトバック(父キズナ)。桜花賞を0秒1差3着、オークスも0秒4差3着の3歳牝馬のエース級。秋華賞でも人気を集めるはずの牝馬が新潟記念に登場するのは、グレード制が成立してここまで40回、きわめて珍しいケース。オークスは少々距離が長かったが、2000mはベストと思える。

 2018年に菊花賞を展望した3歳牡馬ブラストワンピースが、日本ダービー5着からこのスケジュールを選び、54キロのハンデを利して快勝。菊花賞は4着惜敗でも、続く有馬記念を制覇してみせた。この日程選択に先鞭をつけている。昨年、同じく日本ダービー5着の3歳牡馬ノッキングポイントが、軽量の3歳馬としてここを勝った。

 ライトバックは桜花賞を55キロで上がり32秒8。新潟外回り1800mの新馬勝ちも上がり32秒8だった。極端な馬場悪化がない限り、ハンデ52キロのライトバックは最有力。

 サマー2000シリーズ優勝がかかる牡馬レッドラディエンス、キングズパレスは軽視できないが、マーメイドS組の牝馬で果敢に行くアリスヴェリテ、自在のエーデルブルーメは相手に入れたい。牡馬では新潟巧者セレシオンが怖い強敵。穴馬は新潟巧者バラジ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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