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【ローズS予想】“異色のエース”レガレイラ 好枠確保で秋へ視界良好

  • 2024年09月14日(土) 18時00分

近8年ローズS組から秋華賞馬は0頭だが…?


 少し前まで、秋華賞と強烈に結びつくのがトライアル「ローズS」だった。ところが「紫苑S」が重賞になり、また各馬の出走スケジュールが大きく変化すると状況一変。

 最近8年、ローズSの出走馬から「秋華賞馬」は1頭も誕生していない。春のオークスからの直行馬が「5勝」。紫苑Sを直前のステップに選んだ馬が「3勝」。つれて連対馬の数も紫苑S組がローズS組を上回る勢いをみせている。

 人気の中心レガレイラ(父スワーヴリチャード)は、ここまで5戦、GI出走3戦を含め、牝馬限定戦に出走したことは一度もない牝馬。通算【2-0-1-2】ではあるが、5戦すべて上がり3ハロンは最速。また、まだ他馬に直線で差されたことはない。これまでの牝馬のエース格とはかなり異なるタイプだ。

 前半のダッシュ力もう一歩。日本ダービーでは内枠のため、外に出せたのは最後の直線に入ってからだった。だが、今回は快勝したホープフルSと同じように外枠。相手の動きとペースに応じて自分から(ルメール騎手と)進出することができる。

 ビッグレースで好走した記録を持つのは、クイーンズウォーク、サフィラ、タガノエルピーダ…くらい。中京の最後の直線は上り坂を含め約412m。中山より約100m長い。後方からでも十分に届くはずだ。馬券の相手はそのクイーンズウォークと、フレミングフープ、カニキュル、オーロラエックス。穴馬はラビットアイ、レディーヴァリュー。

 3歳牝馬レガレイラの血統背景は、もう知られるように月曜日の「セントライト記念」の有力馬、3歳牡馬アーバンシック(父スワーヴリチャード)ときょうだいではなく、一族のイトコというだけなのに、100パーセント「同血馬」として誕生したこと。

 母同士が「同じ母、同じ父」を持つ全姉妹。さらにイトコ同士なのに、父は同じスワーヴリチャード。これは名牝系ゆえの独特な配合で、競馬の世界では必ずしも珍しくない。

 2頭の祖母にあたるランズエッジ(父ダンスインザダーク)の母は、名牝ウインドインハーヘア。ディープインパクトの4分の3同血の妹にあたる。この傑出したファミリーの血を少しでも多く次代にもつなげようとする配合なのだろう。

 不思議な関係のイトコとなったレガレイラと、アーバンシックの2頭、同期のまったくの同血馬として同じ週にそろって快走するかもしれない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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