【オールカマー予想】明らかな条件有利 “帝王”の面影のこすレーベンスティール
相手は難解 穴馬多数
今年の大きな特徴は、全馬が牡馬57(牝馬55)キロの別定戦のベースの負担重量で出走すること。期間内に3歳以上のGI、GIIを制した馬が不在なので、58-59キロなどに増量される直近のランキング上位馬は不在になった。
そこで、各馬の前走の負担重量との増減に注目すると、明らかに有利なのは人気の重賞2勝馬レーベンスティール(父リアルスティール)。他馬が前走と同じか、1キロ以下の増減なのに、59キロでエプソムCを1分44秒7のレースレコードで快勝した同馬は、2キロ減の57キロで出走できる。格下ではない。
今回と同じ中山2200mの昨年のセントライト記念GIIでは、皐月賞馬ソールオリエンスに0秒3の差をつけて完勝、最近10年では最速の2分11秒4だった。だが、そのレースは1週違いで増量が課される期間外になっていた。明らかに条件有利だ。
大きな馬場悪化はなさそうなので、まだ強くなるはずの素質に期待したい。前々走の11着凡走は他馬と接触した道中のアクシデントの影響があり、能力を発揮できなかった。
父リアルスティール(12歳、父ディープインパクト)は2年目の産駒から、ケンタッキーダービーを3着惜敗のフォーエバーヤングを送り、「産駒は芝だけでなくダートもこなす」と評価急上昇。
母トウカイライフの父は、シンボリルドルフの最高傑作だったトウカイテイオー。残念ながらこの父系の血を伝える馬は多くないが、四肢の三白(前肢の左右は逆)と、トウカイテイオーに似た体形をレーベンスティールは受け継いでいる。
順調とはいえない休養明けの馬が多く、相手は難解。一応はサリエラ(この距離の方が合う公算大)、順調なステラヴェローチェだが、穴馬に中山の外回りならバテない末脚が生きそうなヤマニンサンパ。先行型ではアウスヴァール。